ネイマール号泣 王様ペレに並ぶ代表77点目も「悪夢のよう」PK戦で敗退 ブラジル5大会連続V逸

2022年12月11日 05:05

サッカー

ネイマール号泣 王様ペレに並ぶ代表77点目も「悪夢のよう」PK戦で敗退 ブラジル5大会連続V逸
<クロアチア・ブラジル>PK戦の末に敗れ、涙を流すネイマール(右)(AP) Photo By AP
 【FIFAワールドカップカタール大会 準々決勝   ブラジル1ー1(PK2―4)クロアチア ( 2022年12月9日    エデュケーション・シティー競技場 )】 王国が、ネイマールが、早くも大会から姿を消した。優勝候補筆頭とされながら、前回に続きまたしても8強で敗れ、失意の背番号10は試合後に号泣。「これが最後と言うのは早計かもしれないが、100%戻ってくるとも言い切れない」と代表引退の可能性も口にした。
 0―0で突入した延長前半の終了間際。ネイマールがクロアチアの堅守をこじ開けた。自らの縦パスをワンツーでもらい、エリア内に進入。最後は再三の好セーブを見せていた相手GKもかわし、角度のないところから右足で今大会2ゴール目を叩き込んだ。

 W杯の対欧州勢6試合で決めた3得点は全てクロアチア相手で、これが代表通算77ゴール目。王様ペレが保持するブラジル代表の歴代最多得点に並んだ。エースがメモリアル弾で、チームに流れを大きく引き寄せたはずだった。

 だが、勝てなかった。延長後半に同点弾を許し、PK戦ではロドリゴ、マルキーニョスがミス。5番目のキッカーだったネイマールは、出番なしで終焉(しゅうえん)となった。「悪夢のようだ。こんなことが起こるとは信じがたい」。1次リーグ初戦のセルビア戦で右足首を負傷。2試合を欠場し、復帰した韓国との決勝トーナメント1回戦で1得点1アシストの活躍。調子を上げたところに、残酷な結果が待っていた。

 試合後、16年6月からチームを率いていたチチ監督は退任を表明。39歳のDFアウベスも代表引退を発表した。02年日韓大会以来となる6度目の頂点は夢と散り「これを機に、自分が何を求めているのか考えたい」とネイマール。最強セレソンが、無残にもカタールから去ることになった。

 《5大会連続V逸》ブラジルがクロアチアにPK戦の末、前回18年大会に続く準々決勝敗退。最後に優勝した02年大会以降5大会連続でV逸は同国ワーストタイ。今回を含め敗退が決まった相手は06年がフランス(準々決勝0―1)、10年オランダ(準々決勝1―2)、14年ドイツ(準決勝1―7)、18年ベルギー(準々決勝1―2)と、全て欧州勢に敗れている。

 《これからも希望を》▼ペレ氏(自身のインスタグラムでネイマールへメッセージ)君の成長を見続け毎日応援してきた。ついに私の得点数に到達したことを祝福できる。残念ながら最も幸福な日ではなかったが。これからも我々に希望を与えてほしい。君がゴールを決めるたびに、歓喜の拳を突き上げるよ。

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