フランス、連覇へあと「2」 40年ぶり“英仏対決”制した エムバペ不発も36歳ジル―がV弾

2022年12月12日 05:05

サッカー

フランス、連覇へあと「2」 40年ぶり“英仏対決”制した エムバペ不発も36歳ジル―がV弾
<イングランド・フランス>後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶフランス代表FWジルー(AP) Photo By AP
 【FIFAワールドカップカタール大会 準々決勝   フランス2-1イングランド ( 2022年12月10日    アルベイト競技場 )】 フランスが、W杯では40年ぶり3度目となった“英仏対決”を制した。相手のPK失敗にも助けられたが、難敵を退け優勝した前回に続く4強入り。デシャン監督は「ここまで来られたことには満足しているが、もっと先に進みたい」と冷静に振り返った。
 この日は今大会5得点のエース、エムバペが不発。それでもチーム全体で補った。勢いをもたらしたのが、新進気鋭のMFチュアメニ。前半17分、約25メートルの強烈右足ミドルを左隅に突き刺した。前回優勝後、ボルドーでフランス1部デビューし、今やRマドリードの主軸に成長した成長株。その実力を大一番でも見せつけた。

 チュアメニは後半9分に同点につながるPKを与えた。それでも、若手のミスをカバーする経験値がチームにはある。その筆頭が、36歳のジルー。1―1の後半32分に決定機を阻止されながら、その1分後に左クロスを頭で合わせて決勝点を叩き込んだ。自身が持つ代表最多得点を更新する53点目。今年バロンドール(世界最優秀選手)に輝いたベンゼマを今大会負傷で欠いた中、代役として申し分のない働きを見せ、「何とも言えない感動があった」と声を震わせた。

 また、35歳の主将GKロリスは、代表通算143試合出場を達成。熟練された技術でゴールを守り、DFリリアン・チュラムを抜いて同国の歴代最多記録を樹立した。

 「準決勝に残った4チームはどこも同じぐらい強い。まずはモロッコ戦に集中したい」と指揮官。円熟味を増すベテテンに、新たな若い力が加わった“レ・ブルー”が、60年ぶり3カ国目の連覇まであと2勝と迫った。

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