クロアチア3位で大団円 37歳モドリッチとの旅は続く「まだ残ろうと」「最大の誇り」代表引退否定

2022年12月19日 02:30

サッカー

クロアチア3位で大団円 37歳モドリッチとの旅は続く「まだ残ろうと」「最大の誇り」代表引退否定
<クロアチア・モロッコ>3位を喜ぶモドリッチ(中央)らクロアチアイレブン(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【FIFAサッカーW杯カタール大会3位決定戦   クロアチア2ー1モロッコ ( 2022年12月17日    ハリファ国際競技場 )】 3位決定戦でクロアチアがモロッコに2―1で勝利し、初出場で3位になった98年フランス大会と準優勝した18年ロシア大会に続く3度目の表彰台に立った。前半7分にデザインされたFKからDFヨシュコ・グバルディオル(20=ライプチヒ)のヘディングで先制すると、1―1の同42分にFWミスラブ・オルシッチ(29=ディナモ・ザグレブ)が決勝ゴール。主将のMFルカ・モドリッチ(37=レアル・マドリード)は得点こそなかったが、ピッチを縦横無尽に走り回ってチームを支えた。
 クロアチアを象徴する“小さな巨人”モドリッチはすがすがしい表情だった。「もちろん優勝を望んでいたから悔しい。でも、幸せだ。最後の試合に勝って祖国に戻れる。もう“ダークホース”とは呼ばせないよ」。首からかかる銅メダルは全7試合に先発し献身的にプレーし続けた男の勲章だった。

 この日も身長1メートル72の背番号10はピッチで輝いた。絶妙な位置取りで味方のパスコースをつくり、ボールを動かして攻撃にリズムを生み、守っては誰よりも体を張った。走行距離10.5キロ、スプリント137回はいずれもチーム2位、パス成功数は両チーム1位タイの64本を数えた。

 象徴的なシーンは1点リードで迎えた後半29分だ。センターバックのDFグバルディオルが攻め上がって相手ゴール前で倒されたがノーファウルの判定。逆襲を受け、グバルディオルが本来いるはずのスペースに危険なパスを通された。カバーに戻って相手の前に体をねじ込んだのが、モドリッチだった。

 人口約400万人の小国クロアチアを強豪国に押し上げた“小さな巨人”も37歳。本人は「最終フェーズに入っている」と認める。それでも「まだ残ろうと思っている。代表でプレーするのは最大の誇り」と来年6月の欧州ネーションズリーグまでは代表を続ける意向を示した。

 今の代表は98年フランス大会で初出場ながら3位に入った雄姿に憧れた世代がけん引し、20歳のDFグバルディオルら若手が続く。前回大会の経験者は8人だけで、世代交代を進めながらの2大会連続の表彰台だった。自身4度目のW杯を終えたモドリッチは「将来、クロアチアが大きなトロフィーを獲得することを確信している」と言った。

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