W杯初の女性審判員・山下良美さん “腰のボタン”の意外な使用法「周りの人たちを巻き込んで」
2022年12月21日 16:51
サッカー
試合中には、腰に取り付けた機器のボタンで、主審、副審、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)と連携を取り合うシステムを使う。審判間のやりとりについて、山下さんは「まずは判定に関することが多い。ファウルであることを伝えたり、主審がすべて見えるわけではないので」と説明。さらに「それ以外に私は、鼓舞したりする時に使ったりもします、自分自身を。この時間、集中しようとか。自分のためなんですけど、周りの人たちを巻き込んで、この時間集中しようとか、ここちょっと気をつけようとか」とも明かした。
大会では6人の女性審判たちが活躍。主審を務めた審判員もいた。山下さんは「全ての審判員にとって、W杯というのは素晴らしい舞台なので、目指していると思いますし、その一人として私も目指しています」と目標を掲げた。一方で、「私はもともと目の前のことをどんどん積み上げていっていたので、それは変わらず、目の前の試合だけを見ていきたい」と、焦らず一歩一歩、目標に向けて前進していきたい思いを口にしていた。
女性審判が採用された初めての大会で、歴史を刻んだ山下さん。「今回、女性が初めて男子のW杯に参加するということで、これからにつながって欲しいと願っています。それを見て、小さい子が“自分も目指したい”と思ったりとか、そんな気持ちを少しでも持っていただけたら本当にうれしい」と、願いを明かしていた。
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