元日本代表監督の横山氏 ペレ氏は「ボールタッチが言葉では表せない柔らかさ」「100年に一度の選手」

2022年12月30日 11:51

サッカー

元日本代表監督の横山氏 ペレ氏は「ボールタッチが言葉では表せない柔らかさ」「100年に一度の選手」
ペレ氏(AP) Photo By AP
 サッカーの元ブラジル代表で「王様」として世界中のファンに親しまれてきた往年の名選手ペレ(本名エドソン・アランテス・ド・ナシメント)氏が29日、サンパウロ市内の病院で死去した。82歳だった。病院の医師団は死因は大腸がんの進行などによる多臓器不全と発表した。
 元日本代表GKで、元日本代表監督の横山謙三氏は「63年に日本代表が西ドイツ遠征をした時、サントスも遠征していて、シャルケと対戦したのを見た。GKがケガして最後5分ぐらいはペレがGKをやっていたが、サントスは13人ブラジル代表がいたぐらいメンバーがそろっていたが、その中でも図抜けていた。すごさは知っていたが、ボールタッチが全然違っていて、言葉では表せない柔らかさがあった。そもそも僕がサッカーをやっていこうと思ったのは、ユース代表の時に58年W杯の16ミリフィルムを岡野俊一郎さんに見せられてから。動き出しの早さ、ウラへの抜け方、スペースへの飛び込みとか別格。100年に一度の選手だね」とコメント。

 「72年にサントスが来た時は、日本代表にブラジル出身のネルソン吉村がいて、いろいろ話を聞くことができた。サッカーの話はしなかったが、大きなキャンバスに何か書いてくれててサインもしてくれた。気さくで“スーパースターはこういう人なんだ”と思った。ピッチでのペレは“何でもない時は何でもないプレーを何でもなくやる。ここぞという時はフェイント、シュート、点取るぞと一気に来る”と感じた。30歳を過ぎていたし、勝負がかかっていなかったので、自分で点を取るというよりゲームを楽しんでいた。レッズを辞めるちょっと前、犬飼社長と大阪へ出張した帰りの新幹線で、通路を挟んだ反対側にペレがいて驚いたことがあった。それが会った最後だった」と振り返り、ペレ氏を悼んだ。

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