サッカーの王様ペレ氏が死去 82歳 大腸がんによる多臓器不全で

2022年12月30日 05:31

サッカー

サッカーの王様ペレ氏が死去 82歳 大腸がんによる多臓器不全で
ペレ氏(AP) Photo By AP
 ブラジルのメディアによると、サッカーの元ブラジル代表で「王様」として世界中のファンに親しまれてきた往年の名選手ペレ(本名エドソン・アランテス・ド・ナシメント)氏が29日、サンパウロ市内の病院で死去した。82歳だった。病院の医師団は同日、死因は大腸がんの進行などによる多臓器不全と発表した。
 昨年9月に大腸腫瘍の摘出手術を受け、定期的に化学療法を受けてきたが、11月29日に再入院。今月3日には地元メディアで化学療法を中止し「緩和ケア」に移行したと伝えられたが、家族や病院は否定していた。その一方で21日には病状が進行して腎臓や心臓の機能障害でケアが必要なため、クリスマスを病院で過ごすことが発表され、24日には家族が次々と見舞いのため姿を見せていた。

 1940年10月にブラジル南東部ミナスジェライス州で生まれたペレ氏は15歳で名門サントスに入団。1メートル74とサイズは決して大きくなかったが、抜群のバネや身のこなしで高い技術を生かして早い時期から頭角を表し、16歳で代表デビューした。W杯は1958年スウェーデン大会で初出場。17歳239日だった準々決勝ウェールズ戦で決めたゴールは現在も大会最年少記録として残っている。続く準決勝フランス戦でハットトリック、決勝スウェーデン戦でも2得点して“王国”の初優勝に貢献した。W杯には4回出場して通算14試合12得点。優勝3回は個人として大会最多記録となっている。

おすすめテーマ

2022年12月30日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム