カズ ポルトガル2部オリベイレンセと合意 2月で56歳、通算5カ国目の海外挑戦
2023年01月08日 03:00
サッカー
ペドロ・ミゲル監督からはFW起用も示唆された。カズ自身、全盛期のスピードはないことも打ち明けたが、高評価は変わらない。好機はつくるが、決定力を欠くチーム事情から主にフィニッシュの部分を期待される。「基礎体力と技術があれば組み合わせ次第で新しい自分が見せられる」がカズの流儀。まだまだ伸びしろもある。
2月26日には56歳になる。過去、ベラルーシで56歳の選手がプレーした記録が残るが、世界でも類を見ない高齢移籍だ。もちろん準備に抜かりはない。「いつものメンバーがそろうよ」とカズ。異国での食、体のケアを担う専属シェフ、同マッサーの帯同も決定。ポルトガル語が堪能なカズに言語の不安もなく、本拠地はポルトから車で30分の距離で「凄く便利」と笑った。
1922年創設のオリベイレンセは昨年11月から横浜FCの親会社ONODERA GROUPが経営権を持つ。現在は2部14位と低迷するが、将来性ある若手も多く、カズの経験や姿勢が注入されれば、一気に化ける可能性を秘める。現在、天然芝のピッチ3面も建設中で将来の1部昇格に向けた明確なビジョンを持っている。
カズは8~21日まで横浜FCの宮崎キャンプに参加。渡欧後に試合出場できる肉体に仕上げていく。欧州でのプレーはクロアチア・ザグレブ(現ディナモ・ザグレブ)時代の99年以来、実に24年ぶり。キングの新たな挑戦が始まる。