J2町田 黒田監督が磐田戦乱闘騒ぎの退場処分に「不可解」発言の真意説明「退場は当然だけど原因もある」

2023年04月14日 18:56

サッカー

J2町田 黒田監督が磐田戦乱闘騒ぎの退場処分に「不可解」発言の真意説明「退場は当然だけど原因もある」
練習を見守る町田の黒田剛監督 Photo By スポニチ
 J2町田の黒田剛監督(52)が14日、12日のアウェー磐田戦で発生した乱闘騒ぎ後の選手の退場処分に関し、中継のインタビューで「不可解」と発言した真意を説明した。
 スコア1―1の後半34分、町田守備陣が相手シュートをクリアしてCKに逃げたゴール右横付近で、町田DF藤原優大(20)と磐田MF山田大記(34)が接触した。山田がボールを拾いに行こうとして、最後にボールに触った藤原を背中から押しのける形に。激高した藤原が山田を追いかけ、背後から強く押し倒した。直後に両チームの選手やスタッフがもみ合いになり、試合は約4分間の中断。審判団は藤原を「乱暴な行為」をしたとして退場処分とし、もみ合いに加わった磐田の2選手を警告とした。

 試合はそのまま1―1で引き分けた。中継のインタビューで振り返りを求められた黒田監督は「(一部省略)後半に入るとちょっと不可解な退場もありながら、いろんな意味でバランスを崩したりすることもあったけど、選手たちは最後まで走り切った」とコメント。この「不可解」という指摘に対し、ネット上などでは批判的な声も上がっていた。

 14日のチーム練習後、取材に応じた黒田監督は「不可解と言ったのは藤原の退場そのものではなく、藤原だけがとがめられたこと」と本意を説明した。「藤原がしたことは、報復行為なら退場になって当然。ただ、それにも原因がある。ピッチの外でプレーに関係なく押されて、そこに対する注意やカードがなかったのはどうなのか」と疑問を呈した。

 藤原は黒田監督の青森山田監督時代の教え子。プロ3年目の今季は浦和から期限付き移籍で加入し、磐田戦で今季初先発を果たしていた。黒田監督は「チームの勝利より優先されるものはない。一瞬カッとなったことで相手にも味方にも迷惑をかけ、勝ちに行く試合を引き分け狙いの試合にしてしまった。個人の判断ミスであり未熟さ。本人も相当反省していた」と指摘。一方で「それまでのプレーはすごく良かった。使うめどが立ったという点ではポジティブに、反省するところはしっかり反省して」と愛弟子の成長を促した。

 次戦は中3日となる16日、首位を明け渡したばかりの大分をホームに迎える。黒田監督は「次は首位攻防戦ができる。モチベーションも高い。引きずる必要もないし、良かったところを前向きに捉えて積み重ねていく」と意気込んだ。

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