新潟・鈴木弾 10人で守った 新井退場のピンチも一丸でしのいだ

2023年07月16日 04:30

サッカー

新潟・鈴木弾 10人で守った 新井退場のピンチも一丸でしのいだ
ゴールを決めて声援に応える鈴木 Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1リーグ第21節   新潟1-0札幌 ( 2023年7月15日    札幌厚別 )】 J1新潟は、アウェーで札幌を1―0で下し、リーグ戦中断前最後の一戦を白星で飾った。後半8分のFW鈴木孝司(33)の19試合ぶりとなるゴールが決勝弾となった。後半16分にはDF新井直人(26)が一発退場となりながらも、チーム全員で守り切り2試合ぶりの勝利を手にした。
 試合終了のホイッスルが鳴ると、キャプテンマークを巻いたMF高は、ピッチに大の字になって倒れ込んだ。それほどまでに壮絶な雨中の戦いを制してつかんだ勝ち点3。選手たちは、後半38分から「アイシテルニイガタ」を歌い続けサポーターとともにバンザイをして喜び合った。松橋監督は「最後まで向かう先が同じ方向を向いていた」とチーム一丸となって勝ち取った勝利に満足そうだ。

 後半に入り札幌のプレスが緩んだことを感じ取っていた鈴木は「ゴールできそうな予感があった」と振り返る。0―0の膠着(こうちゃく)した状態が動いたのは8分。縦に走り込んだ右サイドバックの藤原にMF星から縦パスが入る。「裏のスペースが空いていたので、そこに入り込みうまく上げられた」という藤原のクロスを、ゴール前に詰めていた鈴木が右足で押し込んだ。「当てるだけだった。これがFWらしいゴール」。19試合ぶりとなる今季2得点目が決勝点となった。

 鈴木はこれまで1トップとして16試合に出場しているが「相手をつり出したり、フリーランしたり、ボールを受けにいって収めたりという動きが多かった」。だが、この日は「ゴール前でしっかり自分のプレーを出そう」と自ら得点を挙げることを意識していた。

 指揮官は鈴木のゴールに「語弊があるかもしれないが、チームがどのように進んでいくかを表すようなゴールだった。駆け引きの中でいいスペースを生み出すことができているし、選択肢も1つや2つ、3つ4つもあり戦術理解もある」と高く評価。鈴木も「こういうゴールを増やしていきたいし、次の1点が大事になる」と量産を誓った。

 リーグ戦は8月5日の名古屋戦まで約3週間、中断期間に入る。ここから白星を重ねていくためにも、鈴木のゴールがもっともっと必要だ。

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