なでしこ5発快幕 宮沢ひなた2発 ザンビアのシュート0本 完璧な発進

2023年07月23日 05:25

サッカー

なでしこ5発快幕 宮沢ひなた2発 ザンビアのシュート0本 完璧な発進
<日本・ザンビア>前半、先制点を挙げ、喜ぶ宮沢ひなた(AP) Photo By AP
 【女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会1次リーグC組   日本5‐0ザンビア ( 2023年7月22日    ハミルトン )】 日本は1次リーグC組初戦で初出場のザンビアを5―0で下し、2大会ぶりに白星スタートした。初出場のMF宮沢ひなた(23=マイナビ仙台)が先制点を含む2得点と大活躍。FW田中美南(29=INAC神戸)ら初出場組も続き、世界ランクで下回る相手を圧倒した。DF陣も相手のシュートを0本に抑えて完封、1次リーグ突破へ大きく前進した。
 怒濤(どとう)のゴールラッシュで、3大会ぶりの優勝を狙うなでしこジャパンのW杯が幕を開けた。

 口火を切ったのは年代別代表から池田チルドレンとして着実に力を付けてきた宮沢だ。前半43分、右サイドを突破した19歳MF藤野の丁寧なクロスに、ゴール前に走り込むと右足で合わせて均衡を破った。「ゴールネットが揺れたときは鳥肌が立つ、みたいな。こみ上げるものがあった」と初ゴールを喜んだ。

 W杯初得点まで順風満帆だったわけではない。プロデビューした日テレベレーザで、持ち味だった縦への突破が封じられ次第に出場機会が激減。21年に移籍したマイナビ仙台で「サイドだと消える、中で“ふらふら”しろ、嫌な位置を取れと言われた」と、プレースタイルを変え、才能が開花。後半17分、ペナルティーエリア内で“ふらふら”していた宮沢がゴールライン際からの右クロスにいち早く反応。相手DFの隙を突いて勝利を決定付ける一撃を決めた。

 小学生時代に見た11年W杯優勝に感化された世代の一人。優勝メンバーの川澄奈穂美に憧れてヘアバンドも着けるようになった。W杯での1試合2得点は11年大会の川澄以来。W杯初戦での複数得点に限れば、03年の澤穂希、07年の宮間あやら過去3人しかいない。

 初戦前夜、全体ミーティング後に選手のみで集まり、11年に優勝した当時のチームの話を共有し「やっていこう」と語り合い、気合を入れ直した。レジェンドらに続いた23歳は「まだ決めきれるシーンもあった。勝たせられる選手になりたい」と上を見据えた。

 ▽日本の次戦突破条件 日本が26日の第2戦で1次リーグ突破を決めるにはコスタリカ戦(日本時間午後2時開始)で○が最低条件。その上でスペインがザンビア戦(同午後4時30分開始)で○か△ならばC組2位以内が確定。最終戦を待たずに突破が決まる。

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