なでしこ猶本 W杯初弾がV弾 A代表初出場から苦節10年「自分のゴールで勝たせたいと思っていた」

2023年07月27日 04:45

サッカー

なでしこ猶本 W杯初弾がV弾 A代表初出場から苦節10年「自分のゴールで勝たせたいと思っていた」
<日本・コスタリカ>前半、先制点を決めた猶本(中央)(AP) Photo By AP
 【女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会1次リーグC組   日本2―0コスタリカ ( 2023年7月26日    ダニーディン )】 20歳だった14年になでしこジャパン初出場を果たしてから苦節10年。W杯初先発したMF猶本の待望のW杯初得点が貴重な先制点となった。前半25分。ゴール左でパスを受けると思い切り左足を振り抜いた。「自分のゴールでチームを勝たせたいと思っていたので凄くうれしい」と笑顔がはじけた。
 日本開催の12年U―20W杯では“ポスト澤穂希”として期待され4強入りに貢献。一方で自身の意思とは関係なくアイドルのようにもてはやされた時期もあり、部屋のカーテンを開けられないこともあった。14年にA代表に初選出されて順調にキャリアを重ねるかにみえたが、ケガの影響などもあってW杯や五輪など、主要国際大会とは縁がなかった。今年6月のW杯メンバー発表会見では感極まって涙を流した29歳が、大舞台で大きな仕事をしてみせた。「代表選手は女子サッカーの価値を上げる責任を背負っている。11年から比べたら衰退している日本女子サッカーを盛り上げたい」。女子サッカーの盛衰を知る猶本が大きな使命を胸に戦い続ける。

 ▽日本の今後 最終節は得失点差で日本を上回るスペインに勝てば1位、引き分け以下なら2位突破となる。8月5日の決勝トーナメント1回戦は1位ならA組2位、2位なら同1位と対戦。A組は2試合を終え勝ち点4のスイスがリードも、開催国ニュージーランドを含め全4カ国に突破の可能性が残る。

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