秘密兵器は浜野まいか なでしこ19歳FWはスウェーデン知り尽くした逸材

2023年08月09日 04:39

サッカー

秘密兵器は浜野まいか なでしこ19歳FWはスウェーデン知り尽くした逸材
 シュート練習する浜野(左) Photo By 共同
 【サッカー女子W杯準々決勝   日本―スウェーデン ( 2023年8月11日    ニュージーランド・オークランド )】 11日の女子W杯準々決勝でFIFAランク3位のスウェーデンと対戦する同11位のなでしこジャパンは8日、ニュージーランドのオークランドで約1時間半の調整練習を行った。21年東京五輪で完敗した難敵との一戦で秘密兵器と期待されるのが、昨年のU―20W杯で大会MVPに輝いたFW浜野まいか(19=ハンマルビー)。ケガの影響でここまで出番はないが、今年からスウェーデンリーグでプレーしており、相手特長を熟知する19歳がなでしこの“切り札”となる。
 左肩を痛めて出遅れていた若き逸材が、臨戦態勢に入った。フィールドプレーヤーで今大会1人だけ出場機会のなかった浜野は、決勝トーナメント1回戦ノルウェー戦で終了間際にスタンバイ。そのままタイムアップして出番はなかったが、戦える状態に戻ったことを示した。

 昨年のU―20女子W杯コスタリカ大会で4得点を挙げ、準優勝ながら大会MVPを獲得。「なでしこで世界一になるには、世界中の誰よりも努力して、もっと成長しないといけない」と誓った。今回、目標に掲げる世界一への道のりに立ちはだかるのが、自身が現在プレーするスウェーデン。登録23人のうち9人は同国リーグでプレーしており、特長は熟知している。

 INAC神戸の一員として高校2年生で迎えた21年のWEリーグ開幕戦で2得点を挙げる大活躍。その才能は早くから際立っていた。浜野が育ったC大阪堺(現C大阪)で前監督だった竹花友也さん(49、現スクールコーチ)は小学6年の浜野のプレーを初めて見た時の衝撃を忘れていない。

 「8コートあって、男女合わせて100人以上が同時にプレーしていたけど、スピード、技術、得点能力…。全てにおいて1人だけ群を抜いていた」。すぐさま育成組織のC大阪堺ガールズに勧誘。加入が決まると、成長を止めないために中学1年でトップチームに交じって練習させた。

 教え子の能力を誰よりも知る竹花さんは「あれだけスピードのある選手が途中から出てきたら、めちゃくちゃ嫌だと思う」と“ジョーカー”としての活躍を期待する。スウェーデン戦でゴールを奪えば、男女通じて日本史上最年少となる19歳94日。なでしこ4強入りへ、チーム最年少の19歳に注目だ。

 ◇浜野 まいか(はまの・まいか)2004年(平16)5月9日生まれ、大阪府高石市出身の19歳。小学生時代は「F.F.C.Selecao」に所属し、フジテレビ系「めざましテレビ」でも取り上げられる。その後はC大阪堺ガールズ―同レディース―INAC神戸に所属し、23年1月にイングランドのチェルシーに移籍。同時にスウェーデンリーグのハンマルビーへと期限付き移籍する。年代別代表の常連で、なでしこジャパン候補合宿に初招集されたのは16歳だった。好きな選手はアルゼンチン代表FWメッシ。1メートル65、49キロ。

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