なでしこ帰国 W杯で5発ブレークの宮沢ひなたが海外熱望「世界のレベルでプレーしたい思いはある」

2023年08月13日 04:45

サッカー

なでしこ帰国 W杯で5発ブレークの宮沢ひなたが海外熱望「世界のレベルでプレーしたい思いはある」
帰国して報道陣に対応する宮沢(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会で2大会ぶりに8強入りした日本代表「なでしこジャパン」のメンバーは12日、2便に分かれて帰国。今大会5得点でブレークしたMF宮沢ひなた(23=マイナビ仙台)は海外挑戦に意欲を示した。
 宮沢にとって初のW杯は刺激に満ちた場だった。1次リーグ3試合で4得点は澤穂希(03年米国大会、11年ドイツ大会)と大谷未央(03年)の3得点を抜いて最多で、今大会通算5点目は澤に並ぶ同一大会の日本女子最多。チームは8強で敗れたが得点王の可能性が残されており、世界に名を売る舞台となった。

 世界の強豪クラブからの評価もうなぎ上りだ。関係者によると、イングランドやドイツ、米国から熱視線を送られているという。羽田空港到着後、取材に応じた宮沢は「世界のレベルでプレーしたい思いはあるし、もっとたくさんのお客さんの前でやりたい思いも強くなった」と海外移籍への思いを吐露。「そういう方向でチャレンジしていきたい」と続けた。

 一瞬のスピードやタイミングをみた最終ラインの裏への飛び出しは世界で通用した。一方で「拮抗(きっこう)した試合でそういうシーンがつくれなかった時にどうやってゴールへの道を開けるか」と課題も口にする。来年のパリ五輪、そして次回のW杯で頂点を目指すにはレベルアップは必須。次こそ仲間たちと笑って帰国の途に就けるように、世界に羽ばたいて、なでしこジャパンの真のエースとなる。


 ≪熊谷パリで雪辱を≫主将のDF熊谷は視線を来夏のパリ五輪に向けた。「最高のチームだからこそもっとやれた気持ちも凄くある。その半面やれることはやったところもあった」と大会を振り返り「この結果は変えられない。この悔しさを次の舞台にぶつけるしかない」と続けた。来季はイタリアの強豪ローマ入りが決まっており、「私自身も新たなシーズン、新しいチームに向かう。本当に未来に向かって頑張りたい」と話した。


 ≪課題は“個の強化”≫続投の見通しとなっている池田監督は個の強化の必要性を訴えた。「攻守にわたり選手が関わり合ってゴールに向かうプレー、守備の連係連動、俊敏性は世界に通用する」と収穫を語りつつ、世界の頂点に返り咲くために「個の質、一人一人の質を上げていく」と強調した。また、男子日本代表の森保一監督は「優勝できる力はあると期待を持たせてもらったチームだった。日本人はできるという勇気と感動を与えてくれた。感謝している」とメッセージを寄せた。

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