スペイン・サッカー連盟のルイス・ルビアレス会長(45)が21日、女子W杯で優勝した同国代表選手へのセクハラを謝罪した。20日の決勝でイングランドを破って初優勝を達成した直後の表彰セレモニーで各選手を抱きしめて頬にキスするなどしていたが、FWエルモソに対しては両手で頭を挟んで唇にキス。この行為が度が過ぎているとして批判を招き「間違っていたことを認めなければ。不快な思いをさせるつもりはなかった」と謝罪動画を公開した。
エルモソは表彰後にキスに関して「うれしくはなかった」と話したが、その後に声明で「W杯優勝の歓喜による双方の衝動的な行為」と問題視しない考えを示した。ルビアレス会長も当初は「2人の人間が親愛の瞬間を共有しただけ。(文句を言う)間抜けはどこにでもいる」と反論していたが、イセタ文化スポーツ相は「我々は女性へのリスペクトや平等な瞬間を生きている。態度や行動に気をつけなければならない。祝福のため選手にキスするのは受け入れられない」と謝罪や説明を要求。女性閣僚のイレーネ・モンテロ男女共同参画相も相手の同意がないキスに関し「女性が日々苦しんでいる性暴力の一種」と批判していた。