【明治安田生命J1リーグ第25節 神戸2―2FC東京 ( 2023年8月26日 国立 )】
劇的なドローに持ち込んだ神戸で、FW大迫勇也が全2得点に絡んだ。1点ビハインドの後半47分にはPKを左隅に流し込んで同点弾。3戦連発で、今季J1得点ランキングトップの19得点を挙げると、再び1点ビハインドとなった後半59分にはDF長友に競り勝ってゴール前に折り返し、MF山口蛍の同点ボレーをアシストした。
直近10試合8得点。驚異のペースで得点を量産するエースストライカーだが、試合後は反省の弁が口を突いた。「ミスした後の対応。切り替えていくのが勝ち点を拾う要因になる」と失点した後のチームのリバウンドメンタリティーには一定の評価をしつつも「この暑い中で失点しまうと、あのような展開になる。反省しないといけない」。言葉通り、直近10試合で先に失点した試合は「7」。逆転勝利の試合は「1」で、残りは4分け2敗と苦しんでいる。
大迫の半端ない決定力に救われている試合が多いが、元々は高い強度を出して先行逃げ切り型のチームだ。先手を取れないのはシンプルに背後を狙ってくる相手のプレス回避策もあるが、夏場の激しい消耗度も大きな要因。高い強度を90分間続けるのは難しく、大迫は「強度を出し続けないといけないけど、夏場はあと少しなんで」と正念場と強調する。
次戦は同じく「強度」が持ち味の京都と対戦。しぶとく戦い、先制点を奪う展開に持っていくことが3試合ぶり勝ち点3への近道だ。