中村俊輔氏 ラツィオ・鎌田連係磨いてCLで輝け 日本人所属3チーム同居E組「楽しみ」

2023年09月17日 05:00

サッカー

中村俊輔氏 ラツィオ・鎌田連係磨いてCLで輝け 日本人所属3チーム同居E組「楽しみ」
ラツィオ・鎌田(右から2人目)=AP Photo By AP
 【月刊中村俊輔 9月号】昨季限りで現役を引退し、今季から横浜FCのコーチに就任した元日本代表MFの中村俊輔氏(45)がサッカーの魅力を語り尽くす「月刊中村俊輔」。9月号は、19日(日本時間20日未明)に開幕する欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグの注目ポイントを解説。自身の経験を踏まえ、ホーム&アウェーの違いや、日本人所属の3チームが同居した注目のE組などについて語った。(取材・構成 垣内 一之)
 「やっぱり、日本人対決は楽しみだよね」――。俊輔氏もセルティック時代に3度出場したCL本大会が、いよいよ開幕する。注目はやはり、日本人所属の3チーム、フェイエノールト、ラツィオ、セルティックがAマドリードと同居するE組。最低でも1チームは16強入り確定という“激アツ”の組み合わせだ。

 自身はセリエA時代に中田英寿との日本人対決を経験している。意外にも「いつもの試合と変わらずいいプレーをすることに集中していたので、特に意識することはなかった」というが、周囲の注目は避けられない。今回、俊輔氏は特にセリエAの名門ラツィオに注目しているようで、鎌田が移籍後初ゴールを決めた今月2日のナポリ戦を既にチェックしている。

 「4―3―3の右のインサイドハーフで起用されているけど、このシステムは鎌田君に合っていると思う。後ろからのビルドアップにはそれほど流動性はないけど、前線にボールが入ったら、個人技と個々のアイデアで崩していくスタイル。鎌田君は頭がいいから、これから連係を構築して、もっともっと良くなると思う」と好印象を口にし、「サブを含めいい選手がたくさんいるから、途中から出る控えに回らないよう、ぜひ先発で頑張ってほしい」とエールを送った。

 また、個人的に交友があり、CL初参戦となるレアル・ソシエダードの久保にも期待を寄せる。昨季はリーグ戦で9得点7アシストとキャリアハイの活躍。今季も開幕4戦3得点1アシストと好スタートを切り、その活躍ぶりを「敵陣深い位置でボールをもらって仕掛けられている。ゲームをつくるっていうよりも、アタッカーになった気がする」と分析する。

 ただ、CLは世界最高峰の舞台。リーグ戦とはまた違った戦いとなる。俊輔氏も「遠征先のホテルではいろいろ嫌がらせをされた。試合会場に行けば、凄いブーイングだった」ようで、アウェーの洗礼が、少なからずメンタルに影響する。あのマンチェスターUやバルセロナでさえ、アウェーでは戦い方を変えてくることもあったという。

 「リーグ戦だと点を取れるのに、CLだと急に取れなくなったりする選手も出ている。アウェーで縮こまるっていうのもあったし、チームとしてのやり方を変えるかどうかも注視していきたい」
 果たして久保はCLでも輝けるか。「CLはベスト16からが面白いと言う人もいるけど、グループリーグはグループリーグの楽しみ方がある」。注目の1次リーグの熱い戦いがスタートする。

おすすめテーマ

2023年09月17日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム