なでしこ 進化の8発 アルゼンチンを粉砕

2023年09月24日 04:37

サッカー

なでしこ 進化の8発 アルゼンチンを粉砕
後半、PKを決め熊谷(右から2人目)らに祝福される植木(中央)=ミクニワールドスタジアム北九州 Photo By 共同
 【国際親善試合   日本8―0アルゼンチン ( 2023年9月23日    ミクスタ )】 女子W杯で8強入りした女子日本代表「なでしこジャパン」は23日、W杯後初にしてパリ五輪アジア2次予選前唯一の国際親善試合でアルゼンチンを8―0で下した。基本布陣の3バックではなく、新オプションとなる4―3―3を採用。センターバックの熊谷紗希(32=ローマ)を中盤に配置し、大量得点と無失点という最高の結果を残した。
 パリ五輪への新たな挑戦で、一定の手応えを得た。W杯で基本布陣だった3―4―3ではなく4―3―3で臨み、最終ラインの要だった熊谷を中盤の底に起用。池田監督は「熊谷がアンカーとして(攻撃を)はね返すことが多かった」と収穫を口にした。

 この日、熊谷が中盤でボールを奪取したりセカンドボールを拾ったりする場面は多かった。最終ラインの前にフィルターがあることで守備は安定。堅固さを増したことで、長谷川と長野のインサイドハーフを含め、前線5枚は流動的に動けるようになって攻撃が活性化した。

 熊谷は「場所が少し変わっても自分たちの仕事をできる選手がそろっている。自由にプレーしてもらえるように、奪われた瞬間の切り替えでボールにいくように準備していた」と振り返った。引いた相手に縦パスを差し込んでチーム5点目の起点にもなった。

 来月末にはアジア2次予選がスタートする。相手が低調だったことを差し引いても、今回のチャレンジ成功は大きな自信となる。

 ≪来日遅れ…調整不足露呈≫大敗にアルゼンチンのポルタノバ監督は失望を隠さなかった。「さまざまなマイナス要素があり、日本に大きなアドバンテージを与えた試合になった」。カップ戦の影響で主力7人を招集できず、さらにトラブルに見舞われて来日が1日遅れて練習は22日のみ。調整不足もあって途中から選手たちの足は止まった。指揮官は「試合の延期を打診したが、チケットも販売され、テレビ放映もあって難しいと言われた」と終始暗い表情だった。

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