神戸「コレ」前進 決勝弾の佐々木「野球が“アレ”なら…」 C大阪にリーグ戦8試合ぶり勝った

2023年09月24日 05:00

サッカー

神戸「コレ」前進 決勝弾の佐々木「野球が“アレ”なら…」 C大阪にリーグ戦8試合ぶり勝った
<神戸・C大阪>後半、ゴールを決めて喜ぶ佐々木(中央)(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1リーグ第28節   神戸1―0C大阪 ( 2023年9月23日    ノエスタ )】 明治安田生命J1リーグは各地で6試合が行われ、首位神戸はC大阪に1―0で競り勝った。後半14分にFW佐々木大樹(24)が今季5点目となる先制点を奪い、そのまま逃げ切った。C大阪とのリーグ戦で8試合ぶりの勝利を収め、悲願のリーグ初優勝へ前進した。京都は1―0で広島を撃破。名古屋は札幌に追い付かれ、1―1で引き分けた。
 神戸は吉田監督の采配が光った。後半14分、初瀬のフィードに反応した佐々木が左足で決勝点を挙げた。対C大阪戦8試合ぶりの勝ち点3をつかみ、24日に鹿島戦を控える2位横浜との勝ち点差を4に広げた。

 「(相手の)毎熊の凄さは僕が一番知っている。攻守で消したかった」

 C大阪の右サイドバック(SB)は日本代表DF毎熊。吉田監督がJ2長崎のコーチを務めていた20年、FWから右SBにコンバートして育てた。今や日本代表に欠かせないSBになった毎熊を封じるのは勝利への絶対条件だった。

 その中で今季インサイドMFや右FWでの起用が多かった佐々木を左FWで起用。「(佐々木)大樹は守備もうまい。右の方が得意かもしれないが、相手の特徴を消したかった。期待以上の活躍だった」。屈強なフィジカルと運動量を誇る佐々木は自陣深くまで戻って守備をこなし、毎熊やMFクルークスに決定的な仕事をさせなかった。そしてリーグ5試合ぶりに先手を奪う一発まで叩き込んだ。指揮官から笑みがこぼれるのも無理はない。

 前節広島に完敗したが、負けた直後のリーグ戦は今季5戦5勝。強じんなメンタルを発揮し、次節は横浜との頂上決戦を迎える。「ホームでは悔しい結果(2点リードから逆転負け)になったので、アウェーで借りを返す気持ち。絶対に勝つ」と佐々木。プロ野球界では阪神とオリックスの関西勢が優勝した。「野球が“アレ”なら、サッカーは“コレ”でいきましょう」と笑ったが、次戦に勝利すれば悲願のリーグ初制覇は現実味を帯びてくる。(飯間 健)

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