J2首位の町田GK福井がシーズン30失点以下に自信「必ず達成できる」 1日いわき戦でJ1昇格王手も
2023年09月30日 06:30
サッカー
今季残り7試合で、ここまでチームはリーグ最少タイの27失点。開幕前に黒田剛監督が掲げた「シーズン30失点以下」の目標へ、福井は「独りよがりにならずにみんなで守る気持ちを前面に出せば、必ず達成できる」と自信をのぞかせた。
21年には全42試合フル出場も経験した福井だが、今季開幕を翌週に控えた2月、練習で左手小指を骨折し全治8週間の離脱を余儀なくされた。復帰後は天皇杯3試合に出場も、首位を快走するリーグ戦は控えの立場が続いた。「悔しさもあったけど、出てない時こそ成長できると考えていた。もう年齢も下の方ではないし、立ち振る舞いも大事。ポープくんのパフォーマンスに感化されて、オレももっとやらなきゃいけないなと過ごしていた。それに毎日“チームGK”として濃い時間を過ごしていて、GK4人の誰が出てもそん色なく戦える」。チームが6試合連続で失点を喫した8月、訪れたチャンスをがっちりつかむ形となった。
福井は日体大を卒業しプロ1年目だった2018年、忘れられない経験をした。当時J1ライセンス未取得でJ1昇格や参入プレーオフの出場資格もなかった町田だが、4位以上に優勝の可能性が残る大混戦の中、3位で最終節を迎えた。
結果的には勝てば優勝だった東京V戦に1―1で引き分け、4位でフィニッシュした。5月から正GKを務めていた福井は「悔しかったけど、クラブが注目され、大きくなるための大事な年になった。その前も含めて多くの人が携わってきたからこそ、今年は絶対優勝をつかみたい」と実感を込める。
同年の所属選手で現在も残るのはFW中島裕希、現主将のDF奥山政幸と福井の3人だけ。「2人ともサッカーにひたむきに取り組んできた先輩。僕も2人のようになりたいと思いながら成長させてもらってきた」。特に38歳の中島とは何百本、何千本ものシュート練習をこなしてきた。「プライベートでも仲良くさせてもらっている。だからこそ一緒に優勝して、裕希くんにシャーレを掲げてほしい」と強く切望した。