神戸初優勝見えた天王山快勝 大迫PKで自己最多20ゴール 戦友・斉藤の笑顔をエネルギーに

2023年09月30日 05:00

サッカー

神戸初優勝見えた天王山快勝 大迫PKで自己最多20ゴール 戦友・斉藤の笑顔をエネルギーに
<横浜・神戸>前半、ゴールを決める神戸・大迫(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1リーグ第29節   神戸2―0横浜 ( 2023年9月29日    日産スタジアム )】 明治安田生命J1リーグは各地で3試合が行われ、首位の神戸は2位・横浜との頂上決戦に2―0で快勝した。残り5試合で勝ち点差を4に広げ、初優勝へ前進した。前半23分にFW大迫勇也(33)が得点ランキング単独トップに立つ今季20得点目の先制PKを決めると、同43分にはFW武藤嘉紀(31)が追加点。元日本代表コンビが大一番で躍動した。3位の浦和は横浜FCと1―1で引き分け。川崎Fは2―3で新潟に競り負けて3連勝を逃し、優勝の可能性が消えた。
 指揮官の予言が的中した。0―0の前半23分、先制のPKを決めたのは大迫だった。「大事な時に決めるのがサコ(大迫)。決めますよ」――。前日28日にそう口にしていた吉田監督の期待に応える一発を叩き込んだ。

 「まあ、PKだったので、落ち着いて決めることができた」。鹿島時代の2013年を上回る自己最多20ゴールに到達した大迫は事もなげに振り返ったが、重圧のかかる場面だった。対横浜戦は5連敗中で、負ければ首位陥落の一戦。そんな中、GKとの駆け引きに勝った。4月に2点リードを引っ繰り返された痛みがまだ残っていたのか、得点後は一切の笑みはなく、鬼の形相だった。得点以外でも積極的なプレスやポストプレーで引っ張った。この一戦の重要性を自らのプレーで、背中で示した。

 「あいつは元気なんでね。僕らもあいつから元気をもらえましたし、僕らも良い結果を出して、元気を与えればいいかな」。前日28日は8月に全治約1年の重傷を負ったMF斉藤が退院し、クラブハウスを訪れた。ともに戦ってきた戦友の前向きな笑顔は、大きなエネルギーになった。

 三木谷浩史会長が見守る前で2位・横浜との勝ち点差を4に広げた。残り5試合。最速Vは10月28日で、いよいよ悲願のリーグ初優勝が見えてきた。総得点の約4割を稼ぐエースは「相手どうこうというよりは自分たち次第。自分たちが何をすべきかということにフォーカスして練習から取り組んでいる」と強調した。最後のゴールテープを切るまで突っ走る。(飯間 健)

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