町田がホーム最終戦でJ2優勝セレモニー 黒田監督「皆さんの思いが町田の歴史を変えた」

2023年10月29日 19:02

サッカー

町田がホーム最終戦でJ2優勝セレモニー 黒田監督「皆さんの思いが町田の歴史を変えた」
<町田・金沢>J2優勝を喜ぶ町田イレブン(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J2リーグ第40節   町田1―0金沢 ( 2023年10月29日    町田GIONスタジアム )】 J1昇格とJ2優勝を果たした町田がホーム最終戦で金沢に勝ち、優勝に華を添えた。試合後にはJ2優勝の表彰式と本拠地最終戦セレモニーが続けて行われ、本拠地の町田GIONスタジアムは祝福ムードに包まれた。
 表彰式では主将のDF奥山政幸が野々村芳和チェアマンから渡された優勝のシャーレ(記念皿)をカウントダウンに合わせて高々と掲げると、選手、スタッフ、スタンドのサポーターが一斉に喜びを爆発。続いて今季限りで現役を引退するDF太田宏介やベテランFW中島裕希、藤田晋社長らも次々にシャーレを掲げて喜び合った。

 本拠地最終戦セレモニーでは藤田社長、黒田監督、主将のDF奥山が感謝のあいさつに立った。「われわれはやりました!偉大な功績を残した選手、スタッフの皆さんに、最大限の感謝と賛辞を送りたいと思います」とチームを称えた藤田社長は「われわれはJ1というステージの入口に立ったばかり。魔境と呼ばれるJ2には二度と戻ってきたくありません。J1で優勝争いができるチームを目指していきます」とJ1定着を掲げた。

 黒田監督は「選手やクラブはいろいろな不安の中で闘っていました。その中でも選手たちが奮起し目標に向かって誰ひとり妥協することなく、成長を遂げてこのピッチに立っている。私は監督として多くのことをしたわけではありませんが、このFC町田ゼルビアを愛する、ここまで支えてきた皆さんの思いが町田の歴史を変えたのだと思います」と応援に感謝。クラブは前日、黒田監督と来季の契約更新を発表。初めてJ1で戦う来季へ「まだまだ未熟なクラブですが、思いだけはJ1でも絶対に負けないと思っています。来季J1のステージでさらに大きな感動や勇気、希望を皆様に届けられるよう、さらに成長してパワーアップして帰ってきます」と誓った。

 17年に大卒2年目で加入し、今季主将としてチームを引っ張った奥山は「僕が町田に来た当初、きょうの景色は想像できませんでした。FC町田ゼルビアにはこの先、まだまだ果てしなく続く道があります。残り2試合も最後までしっかり戦い抜き、J2チャンピオンとして恥ずかしくない試合をして来季を迎えたいと思います」とシーズン完走へ決意を示した。

 ▼野々村芳和チェアマン(コメント、一部抜粋) 就任初年度の黒田剛監督のもと、攻守両面において選手全員が90分間通して高いインテンシティを保ちながらハードワークする戦術と、勝利へのメンタリティが落とし込まれた見事な戦いぶりでした。
 2012年にJリーグ初入会、翌年にはJFL降格も経験するなど、ここに至るまではクラブとしても幾多の困難があったと思います。本日ホーム最終戦の町田GIONスタジアムの最高の雰囲気の中で歓喜の優勝セレモニーを迎えられたことは、クラブの新たな歴史の1ページとして、サポーターの皆さまにとって忘れがたいものになったことでしょう。町田市民の皆さまにとって、今日の日の光景は真の「誇り」となったことと思います。

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