町田DF太田がホーム最終戦で引退セレモニー 元同僚カズ、同級生小林悠らのビデオメッセージに涙

2023年10月29日 21:21

サッカー

町田DF太田がホーム最終戦で引退セレモニー 元同僚カズ、同級生小林悠らのビデオメッセージに涙
<町田・金沢>引退セレモニーで胴上げされる太田(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J2リーグ第40節   町田1―0金沢 ( 2023年10月29日    町田GIONスタジアム )】 J1初昇格とJ2初優勝を達成した町田がホーム最終戦で金沢に勝ち、優勝に花を添えた。今季限りでの現役引退を表明している元日本代表DF太田宏介(36)は、中盤左サイドで3試合連続の先発出場。チーム副将としてキャプテンマークを巻いた。前半35分には正面やや右の直接FKで左足を振り抜き、ボールは枠内上部へ。GKにセーブされ惜しくも今季初得点はならなかったものの、後半29分の交代まで持ち味を発揮し続けた。
 試合後にはJ2優勝の表彰式と本拠地最終戦セレモニーに続き、太田の引退セレモニーが開催された。ビデオメッセージ紹介では、先頭を切りポルトガル2部オリベイレンセFW三浦知良が登場した。太田が高卒でプロ入りした横浜FCで、3年間ともにプレー。「横浜FCでJ1昇格を一緒に経験できたことをうれしく思います。宏介が日本代表に選ばれる選手になり、陰ながらうれしく思ってました。持ち前の明るさとバイタリティーで、サッカー界を盛り上げていってください」とねぎらった。以降は同じ町田市から麻布大付渕野辺に進学した川崎FのFW小林悠ら、ゆかりの選手や指導者らが温かいメッセージを寄せた。ピッチ中央でJ2優勝のシャーレを抱えながら聞いていた太田は、こみ上げる涙を何度もシャツで拭っていた。

 スピーチでは「5歳の時に町田でサッカーを始めて約30年たった今、ここFC町田ゼルビアで現役生活を終えられることを幸せに思います。最後と決めたシーズンに素晴らしい選手やスタッフ、ファンとともにJ2優勝、J1昇格を勝ち取れたことを本当にうれしく思います」とあいさつ。さらに「愛する家族に感謝の気持ちを伝えさせてください」として、母と兄、妻と2人の子供に「いつもありがとう」と感謝した。

 花束贈呈ではチームメートのGK福井光輝に続き、元同僚のFC東京DF森重真人とJ3鳥取MF長谷川アーリアジャスールがサプライズで登場。最後はチームメートから胴上げされた。セレモニー後には取材に応じ「町田のサッカー少年にとって聖地といえる場所で、優勝を分かち合うことができた。できすぎてビックリしている。こんな幸せな形で引退できる選手はなかなかいない。全部がサプライズでした」と感激していた。

 ◆ビデオメッセージに登場したサッカー関係者(敬称略) 三浦知良、都並敏史、山口素弘、三浦淳寛、小林悠、石川直宏、森重真人、東慶悟、小川諒也、長谷川アーリアジャスール、李忠成、岡根直哉、武藤嘉紀、久保建英、シュウペイ

おすすめテーマ

2023年10月29日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム