34年W杯はサウジアラビア開催が決定的。対抗馬の可能性があったオーストラリアが招致断念

2023年10月31日 21:48

サッカー

 サッカーの34年W杯がサウジアラビアで開催される可能性が極めて高くなった。既に招致の意向を表明する文書を国際サッカー連盟(FIFA)に提出している中、対抗馬になる可能性があったオーストラリア連盟が31日に招致断念を決めた。
 米国とカナダ、メキシコの北中米で開催される26年大会に続き、FIFAは開催100周年を迎える30年大会をスペインとポルトガル、モロッコの共催国にウルグアイとアルゼンチン、パラグアイを加える異例の広域開催を決定。欧州にアフリカ、南米の各大陸が会場となり、FIFAは大陸ローテーションのため34年大会はアジアかオセアニアで開催する方針を明確にした。

 早々に正式招致に乗り出したサウジアラビアに対し、上位団体のアジア連盟(AFC)が支持を表明。オーストラリアはマレーシアとシンガポールを含めた4カ国共催案をインドネシアと協議していたが、インドネシアはサウジアラビア支持に転じ、10月末日に設定されていた招致意思表示の期限を控え、オーストラリア連盟の意向が注目を集めていた。

 海外メディアはオーストラリアの招致断念表明を受け、34年W杯のサウジアラビア開催が決定的になったと一斉に報道。開催地は来年のFIFA総会で決まる予定だが、サウジアラビアが唯一の招致希望国となる見通しになった。人権問題を抱えるサウジアラビアに対しては22年W杯を開催したカタール同様に欧米で反発の声も上がっているが、このまま開催国となる可能性が高い。正式に開催が決まれば、カタール大会同様に11~12月の冬季開催が有力視されている。

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