横浜 連覇へ崖っ縁…執念のシュート20本も痛恨ドロー マスカット監督「今の感情は空っぽ」

2023年11月25日 05:15

サッカー

横浜 連覇へ崖っ縁…執念のシュート20本も痛恨ドロー マスカット監督「今の感情は空っぽ」
<横浜・新潟>新潟と引き分けて肩を落とす宮市ら横浜イレブン(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1リーグ第33節   横浜 0―0新潟 ( 2023年11月24日    日産ス )】 明治安田生命J1リーグは各地で2試合が行われ、連覇を狙う2位の横浜は、ホーム最終戦で新潟と対戦。シュート20本中枠内シュートが14本と数多くの決定機をつくりながら、最後まで決めきれずに痛恨のスコアレスドローに終わった。暫定ながら首位・神戸に勝ち点1差に迫ったが、神戸が25日の名古屋戦で勝利すれば最終節を前に神戸の初優勝が決まる。9位の川崎Fは鹿島に3―0で快勝した。
 横浜の連覇への執念は20本のシュート数に表れていた。しかし、勝てなかった。相手GKの再三の好セーブもあり、最後までゴールを割れなかった。9月29日の神戸との首位攻防戦で敗れてからリーグ3連勝と昨季王者の意地を見せてきたが、ホーム最終戦でどうしても必要だった勝ち点3を逃し、きょう25日にも連覇が消滅するマスカット監督は「勝ち点3が欲しかった。全てを出し切ったので、今の感情は空っぽ」と肩を落とした。

 平日夜にもかかわらず3万4335人のサポーターが集結し、リーグ戦の今季ホーム総入場者数はクラブ史上最多47万1164人を記録した。地の利を生かし、前半48分にはロペスがヘディングシュートも相手GKが好セーブ。後半18分にはMF南泰煕(ナム・テヒ)がミドルシュートを狙うも右ポストを直撃した。勝利を義務づけられた昨季王者は試合終盤は攻め急いでミスを連発するらしからぬ姿もあった。

 下顎(かがく)骨を骨折して特注ヘッドギアを着用して強行出場しているDF角田は前半39分の空中戦で右目上を強打。右目が大きく腫れたため、最後は視界が遮られるヘッドギアを外して気迫のプレーを見せたが「結果が全ての試合。勝ちきることができなかったことに尽きる」と悔しがった。

 他力とはなったが、仮に神戸が引き分けか負けなら優勝の行方は12月3日の最終節・京都戦まで持ち越されることになる。主将のMF喜田はセレモニーで「ファン、サポーターと日本一の景色を見たい。マリノスならできると信じて心を一つにして、関わる全ての人の力を合わせて最後まで戦い抜きたい」と熱い口調で呼びかけた。(東尾 洋樹)

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