【中村敬斗インタビュー(2)】移籍への間口を拡げた言葉

2023年12月24日 04:00

サッカー

【中村敬斗インタビュー(2)】移籍への間口を拡げた言葉
Sランスで躍動するMF中村敬斗(C)Keito-ism Photo By 提供写真
 (1)から続く
 だが、LASKが設定する移籍金がネックとなり、なかなか進展せず。そのときにG大阪で指導を受けた森下仁志氏(現高知ユナイテッド)に相談した。言われたのは「追いかけるよりも追いかけられる側の方が移籍は良い」。ハッとした。「執着しすぎているのかもしれない。ちょっと思考を変えなきゃと思いました」。間口を拡げた。

 その後はドイツだけではなく他国も視野に入れて話を聞いた。それでも個人合意してもEU圏外選手の保有枠制限が引っかかった。他選手との兼ね合いで焦らされることもあった。浮かんでは消え、消えては再び浮かんで来るの繰り返し。時間だけが過ぎ去る中、それでも追いかけ続けてくれたのは今冬にも正式オファーを提示してくれたSランスだった。

 「僕は冬に断っていたこともあるし、もうなくなっているものだと思っていた。その中でLASKの会長が“Sランスは、まだここ(移籍市場)にいるぞ”と。なるべくしてなった移籍だった」。8月10日、正式にサインした。

 加入2日後の開幕マルセイユ戦でいきなりデビュー。正式サインした時は、まさか2日後に試合出場するとは考えてなく、スパイクや着替えも持参していなかった。「代理人に(オーストリアに)取りに行ってもらった」。移籍も急転劇ならば、新天地デビューもドタバタだった。ただ、それだけクラブの高い期待値を感じた。(3)に続く

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