【高校サッカー】“アレのアレ”へ タテジマの東海大大阪仰星が進撃開始

2023年12月30日 06:00

サッカー

【高校サッカー】“アレのアレ”へ タテジマの東海大大阪仰星が進撃開始
<矢板中央・東海大大阪仰星>後半、先制ゴールを決め駆け出す東海大大阪仰星・水永(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【第102回全国高校サッカー選手権1回戦   東海大大阪仰星1―0矢板中央 ( 2023年12月29日    等々力 )】 7年ぶり出場の東海大大阪仰星(大阪)が今夏の高校総体8強の矢板中央(栃木)を1―0で撃破した。後半6分、エースのFW水永直太朗(3年)が決勝ゴールを決めた。2回戦は31日に8会場で16試合が行われる。
 黄色地に黒の縦じまの猛虎軍団が全国の舞台でも躍動した。府大会決勝でハットトリックを達成した主将のFW水永が、東海大大阪仰星を4強に進出した16年度以来、7年ぶりの全国1勝に導き、“アレのアレ”へ一歩を踏み出した。

 「うまくスルーパスを出してくれたのでたまたまですけど入ってくれた。しっかり1点決めて失点ゼロで抑えられて良かった」

 エースストライカーとしての嗅覚が研ぎ澄まされた。後半6分、右サイドでMF中本昇(3年)が球を保持すると、背番号9はDFの背後を抜けて敵陣中央へ快走。スルーパスを受け、右足で流し込んだ。GKの左足に当たったが、打った瞬間「入ったと思った」と確信。「勇虎蹴撃」の横断幕を背に応援席へ左拳を突き上げた。

 才能が開花したのは3年になってから。中学時代は補欠だった。だからこそ「準備が何よりも大切」と立候補して就任した主将として、練習や試合前後の準備運動中も私語を禁じた。一方でピッチを離れれば、自らJリーグや日本代表の話題を仲間に振って輪をつくるナイスガイ。試合終了直後にはまず主審と握手し、次に相手GKへ駆け寄って抱擁を交わした光景にも、人柄がにじみ出た。

 次戦の相手は今夏の高校総体覇者で優勝候補の一角にあがる明秀学園日立。難敵だが、勝てば勢いに乗れる。水永は「しっかりいい準備をして臨みたい」と言った。信念の先に“アレのアレ”が待っていると信じている。 (北野 将市)

 ◇水永 直太朗(みずなが・なおたろう)2005年(平17)7月11日生まれ、大阪府枚方市出身の18歳。6歳から西長尾FCでサッカーを始め、長尾西中では宇治FCに所属。東海大大阪仰星では2年春から試合に出場し、3年からレギュラー。好きな選手はハリー・ケーン(Bミュンヘン)。1メートル77、64キロ。利き足は右。

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