【高校サッカー】あきらめない!!佐賀東は江頭が後半46分ATに決勝点もたらす

2023年12月30日 06:00

サッカー

【高校サッカー】あきらめない!!佐賀東は江頭が後半46分ATに決勝点もたらす
<丸岡・佐賀東>後半、PKを決めた佐賀東・江頭(右)(撮影・西尾 大助)  Photo By スポニチ
 【第102回全国高校サッカー選手権1回戦   佐賀東1ー0丸岡 ( 2023年12月29日    味フィ西 )】 2年ぶり13回目の出場だった佐賀東は0―0の後半アディショナルタイムにDF江頭瀬南(せな、2年)が自ら得たPKを成功させ、2回戦へ導いた。
 0―0で迎えた後半アディショナルタイム。佐賀東の左サイドには諦めない男がいた。右サイドからのクロスが大きくなり、誰もいない左へと流れる。最後のチャンスはついえたかに思えたが、そこに50メートル6秒04の2年生サイドバックの江頭が現れた。長い距離を走り、相手DFより先にボールに触れる。その勢いで足がかかり転倒。PKを得た。

 キッカーは「自信があった」と自ら志願。背番号5はGKの動きを見ながら逆を突き、右へと流し込んだ。

 試合終了間際にはチームメートから攻撃参加は控えるように指示されていたというが「PK戦になったら運にかかっている。そこは避けたい」と決意。カウンターを食らうリスクに動じず駆け上がり、試合を動かした。

 江頭にとっては歓喜の記憶が色濃い味の素フィールド西が丘。3年前の12月、20年の高円宮杯全日本U―15サッカー選手権大会で鳥栖U―15として日本一になった場所だ。負ける気はしなかった。
 試合後は「初戦突破できて良かった」と充実感に浸った。大切にしている言葉は蒲原晶昭監督(53)からもらった「凡事徹底」。成果につながらなくとも最後の最後まで、左サイドを駆け上がった先に最高の結末が待っていた。

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