【高校サッカー】市立船橋4発発進 清水内定・郡司が今大会初ハット「まあ、普通なんじゃないですかね」

2023年12月30日 04:50

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【高校サッカー】市立船橋4発発進 清水内定・郡司が今大会初ハット「まあ、普通なんじゃないですかね」
前半6分、ゴールを決めた市立船橋・郡司(左から3人目)(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【全国高校サッカー選手権 1回戦   市船橋4―1高川学園 ( 2023年12月29日    柏の葉 )】 1回戦15試合が行われ、3年ぶりの出場となった市船橋(千葉)は、J2清水への加入が内定しているU―18日本代表FW郡司璃来(3年)の今大会初となるハットトリックなどで高川学園(山口)を4―1で下し、2回戦に進出した。
 迷いはなかった。郡司のゴールショーの幕開けは前半6分だ。「2タッチ目で良いところに置けたのでニアにぶち込んだ」。左サイドでボールを受け、DFをかわしてカットイン。右足を振り抜くと、GKのニアサイドを抜く豪快な一撃で市船橋に先制点をもたらした。10分には味方の得たPKを任され、きっちり決めて2点目。3―1で迎えた後半21分には左からのクロスを頭で合わせてハットトリックを達成した。

 U―18日本代表で清水加入が内定しているとはいえ、自身初めてとなる選手権の舞台。緊張してもおかしくない状況で、放ったシュート3本全てを得点に結びつけた。それでも、「まあ、普通なんじゃないですかね」とうそぶくあたりは、いかにもストライカーらしい。相手の徹底マークにも「ちょくちょく押されたけど、こんなもんか」と言い切った。3点目の直前の応援団による応援曲、市船ソウルも「聞こえていた」といい、「声援は気持ちいい」と汗を拭った。

 もっとも、強気な発言もただのはったりではない。以前は練習嫌いだったが、高校1年と2年で得点力が上がらなかったことで意識を変えた。「コーチに止められるまで今は誰よりも長くシュート練習をしている。GKが届かないところに決めれば入るので」。自主特訓で多彩な得点パターンを手に入れた。

 スタンドには清水の旗を掲げる気の早いサポーターもいたが、その前に市船を6度目の優勝へ導く仕事がある。「得点王を獲って日本一になってエスパルスに行きたい」。2冠を手にプロの世界に飛び込む決意を見せた。

 ◇郡司 璃来(ぐんじ・りく)2005年(平17)8月3日生まれ、千葉市出身の18歳。JSC千葉から市船橋。日本代表歴はU―17、U―18。高校卒業後はJ2清水への加入が決まっている。5歳上の兄・篤也は市船橋で、4歳上の兄・克翔は尚志で主力として活躍した。1メートル75、70キロ。利き足は右。

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