なでしこ 24日VS北朝鮮 平壌開催が白紙に…パリへの最終決戦メンバー22人発表も

2024年02月09日 04:45

サッカー

なでしこ 24日VS北朝鮮 平壌開催が白紙に…パリへの最終決戦メンバー22人発表も
なでしこジャパンの池田監督 Photo By スポニチ
 日本サッカー協会は8日、女子日本代表「なでしこジャパン」がアウェーで北朝鮮と対戦するパリ五輪アジア最終予選第1戦(24日)の開催地が急転、未定となったことを明らかにした。当初は平壌の金日成競技場で開催予定だったが、事務折衝の遅滞などで不透明となり、中立地開催が浮上してきた。この日は22人のメンバーを発表。東京・国立競技場での第2戦(28日)と合計の勝者が五輪出場権を得る。男子も来月26日のW杯アジア2次予選でアウェー北朝鮮戦が平壌開催の予定となっている。
 パリ五輪切符を懸けた大一番が、異例の事態に見舞われた。アウェーの北朝鮮戦が約2週間後に迫る中、昨年末に発表されていた平壌開催が一転、白紙となった。中立地開催の可能性も高まるなど依然として開催地すら決まらない状況。なでしこジャパンの日程表には「未定」の文字が並び、日本協会も混乱を隠せない。

 平壌開催を巡ってはJFAと北朝鮮協会との事務折衝で遅滞が続いた。空路の定期便がなく移動に伴う困難や、通常のアウェー戦で行っている試合会場や練習場、宿舎の下見もいまだ実現せず、JFAではアジア連盟(AFC)に懸念を伝えていた。AFCが平壌開催を発表してから約1カ月、再び会場は未定に逆戻りした。

 この日、千葉市内で会見した佐々木則夫女子委員長によればAFCがJFAと北朝鮮協会の調整状況をモニタリングした結果「AFCから北朝鮮側に中立地域会場を提案する通達があった」と言う。それでも日本側が中立地開催の可能性を把握したのは2月上旬だった。先行きが見えず翻弄(ほんろう)される日々が続いている。

 05年にはW杯最終予選の北朝鮮戦がタイで開催された例もある。ただ中立地の場合も決定権は北朝鮮にあり、日本は待つしかない。佐々木女子委員長は「北朝鮮の会場でやることもゼロではない」と話す。現状、試合日の変更はなくAFCも「決断までお待ちください。リミットが何日かはこちらでは把握していない」と説明するのみ。これもアウェーの洗礼なのか。やはり北朝鮮戦は一筋縄ではいかない。

 ≪W杯組中心に選出≫日本サッカー協会が、なでしこジャパンのメンバー22人を発表。WEリーグ得点ランクでトップを走り、アジア大会で北朝鮮と対戦経験のあるFW上野が選出されたほか、現役高校生のMF谷川とDF古賀も選ばれた。昨年12月のブラジル戦で足首を骨折したMF宮沢、今年1月20日の皇后杯準決勝で左膝全十字じん帯損傷のケガを負ったMF猶本は選外。池田監督は「2戦するのでバリエーションを考えた」と説明。MF長谷川ら23年W杯メンバーの多くが順当に名を連ね、大一番へ充実の陣容を整えた。

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