浦和に新加入したDF佐藤が移籍後初出場 今季初勝利に貢献した25歳のモットーは“期待しすぎない”

2024年03月10日 17:49

サッカー

浦和に新加入したDF佐藤が移籍後初出場 今季初勝利に貢献した25歳のモットーは“期待しすぎない”
浦和DF佐藤瑶大 Photo By スポニチ
 【明治安田J1リーグ   浦和1-0札幌 ( 2024年3月10日    札幌ドーム )】 今季加入した浦和のユニホームに袖を通し、アウェー札幌戦で移籍後初出場したDF佐藤瑶大(25)のモットーは「期待しすぎない」。1―0の完封勝利で今季初白星を掴んだ一戦で、その心持ちが活きた。
 チーム内の諸事情から札幌戦では佐藤の先発の可能性もあったという。ただ、蓋を開けてみるとショルツとホイブラーテンの北欧コンビが2センターバックに鎮座。普通ならば上がって、下がった気持ちを立て直すのは難しいのかもしれない。しかし、佐藤の気持ちはかき乱されなかった。

 「卑下するとか、諦めているわけじゃないんです。いい意味で“期待しすぎない”となったのは1年前くらい。自己評価と第三者の目に差があって、気持ちが落ちてしまうことがあった。気持ちに振れ幅があるとパフォーマンスを発揮できないし、変な期待感とかに惑わされないことが大事だと感じました」

 この日、佐藤の出番は唐突にやってきた。ショルツが右太腿裏の痛みを訴えて前半43分にピッチから退いた。スクランブル発進したのが佐藤だった。「焦るとか焦らないじゃなくて、いつも焦ってるんで特に問題はなかったです(笑い)」

 心も体も、粛々と出場に向けて準備を進めていた。主将の酒井が「瑶大もいい選手だから特別に言葉をかけるようなことはなかった」と明かしたように、能力はある。それを証明するように堂々としたプレーぶりで、札幌の攻撃をはね返し続けた。

 佐藤は「仕事を全うできて良かった」と照れくさそうに笑いながら、取材エリアをあとにした。ショルツは負傷箇所の状態によっては、今後の数試合を欠場する可能性もある。チームの勝利の鍵を握るような活躍を、“期待しすぎない”男に期待したい。

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