【蹴トピ】初昇格町田が速攻スタイル継続で好発進 J1守備陣黙らせる平河のドリブル

2024年03月13日 06:00

サッカー

【蹴トピ】初昇格町田が速攻スタイル継続で好発進 J1守備陣黙らせる平河のドリブル
スピードとテクニック生かして1対1の勝負を挑む平河 Photo By スポニチ
 J1初挑戦の町田が2勝1分け、首位に並ぶ勝ち点7で2位タイと好発進した。昨季J2を圧倒的な成績で制した堅守速攻のスタイルを継続。Jリーグ公認データ「J STATS」でその特長を探る。
 町田はJ1初陣となったG大阪との開幕戦に引き分け、名古屋と鹿島に連勝した。いずれも前半の早い時間に先制。G大阪には追いつかれたものの、名古屋と鹿島には1―0で逃げ切りに成功した。

 指揮2年目の黒田監督は、優先事項を明確に定めている。自陣でのパス交換を最小限に減らし、GKや4バックの最終ラインから前線にロングボールを供給する。競り合いのこぼれ球を中盤の選手らが回収し、攻撃の糸口を見つけて少ない手数でゴール前に運ぶ。

 スタイルはそのまま数値に表れている。ボール保持率40・8%は20チーム中18番目で、昨季J2での44・4%をさらに下回る。パス総数882本は全チーム最少ながら、前方へのロングパス123本は最多を数える。前線でターゲットとなる新加入FW呉世勲(オ・セフン)は、空中戦で52戦32勝、勝率62%。守備側が有利な空中戦で、攻撃選手の60%超えはかなり高い。

 相手ボールの局面では敵陣でハイプレスを仕掛け、じっくり組み立てたい相手に圧力をかける。鹿島戦でも敵陣で連動してボールを奪い、今季J1デビューのFW平河が決勝点を奪った。パリ五輪世代の平河は、中盤左サイドを主戦場に、スピードとテクニックを生かして1対1の勝負を挑む。目の前の相手に仕掛けるドリブルは最多の16回で成功率63%。クロス17本、ラストパス7本と合わせて主要3部門でリーグトップに立つ。

 3試合全てにフル出場し、G大阪戦での1試合スプリント32回は全選手最多。攻守で90分間走り抜くスタミナも持ち合わせる。ドリブルからのクロス8本も最多ながら、アシストはまだなし。FW陣との連係が深まれば、より脅威となるのは間違いない。(データ提供・データスタジアム)

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