現役ラストマッチの長谷部「子供が寄ってきた時はさすがに感極まった」 思い出はドイツ杯優勝

2024年05月19日 11:35

サッカー

現役ラストマッチの長谷部「子供が寄ってきた時はさすがに感極まった」 思い出はドイツ杯優勝
E・フランクフルトのMF長谷部誠 Photo By スポニチ
 【ドイツ1部   アイントラハト・フランクフルト2―2ライプチヒ ( 2024年5月18日    ドイツ・フランクフルト )】 アイントラハト・フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠(40)が現役最終戦となったホームのライプチヒ戦で後半アディショナルタイムから出場を果たした。6位確保が必要な状況でベンチスタートとなり、2点を先行される苦しい展開。チームは盛り返して後半32分に2―2としたが、最低でも勝ち点1が必要な状況で長谷部の出番はアディショナルタイム11分から。終了までわずか3分程度でボールタッチはなかったが「無理して攻める必要もない。とにかく1点を守ればいい」と中盤の守備的な位置で周囲とバランスを保つプレーを見せて試合はそのまま引き分け、チームは6位で来季欧州リーグ出場圏を確保した。
 終了の笛が吹かれた直後は笑顔を見せた長谷部だったが、セレモニーを控えて自身と同じ背番号20のユニホームを着た子供2人が駆け寄ってくると膝をついて優しく抱きしめ、目に涙を浮かべた。

 23年に及んだ現役生活に別れを告げ「子供が寄ってきた時はさすがに感極まってしまった。家族はとても大きな存在だったので思ったよりも感情が出た。スタジアム全体でお別れの雰囲気をつくってくれて、非常にありがたかった」と長谷部。4月17日の引退表明後も以前と変わらず試合に向けて準備を進めてきたといい「誇りに思えるのは最後の終わりまで、自分のやるべきことをやってきたかなということ」と納得の表情を見せた。

 長かった現役生活には「引退を決めてからここまでのキャリアを振り返ることも自分の中でしていなかった。これからゆっくり振り返られれば。本当にまだあんまり実感がない。明日も練習があるくらいの気分」と語った。一方でクラブでの思い出に関しては決勝でバイエルン・ミュンヘンを3―1で破り、30季ぶりの優勝を成し遂げた17~18年のドイツ杯を挙げた。「一番印象深い。バイエルン相手に優勝したのはアイントラハトの転機。あの試合は多分99%の人がバイエルンが勝つと思っていたし、その試合で重要な役割を果たせたと思っている。そういう意味で大きなハイライト」と振り返った。

おすすめテーマ

2024年05月19日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム