【蹴トピ】直近9戦10発 川崎F シン・山田覚醒 大卒2年目最速得点王へ
2024年10月09日 06:00
サッカー
町田戦では1―1で迎えた前半38分、相手GKのフィードミスからボールを拾ったMF脇坂がパスを出すと、ゴール前に走り込み冷静に右足でワンタッチループシュート。大きく弧を描いたボールはそのままゴールへと吸い込まれた。これで今季15得点目。大卒2年目以内で15得点はJ1初。チームでは圧倒的な強さで優勝した21年の得点王、FWダミアンの23得点以来の15得点以上となった。得点ランクもトップ20得点のC大阪FWセアラから5点差の3位につけている。
山田の特長はワンタッチゴールの多さだ。15得点中、ワンタッチは12得点で全選手最多。ワンタッチシュートは24本で決定率は今季同シュート10本以上の選手の中で、最高の50%。また、総シュート数42本で15得点と、決定率36%も10得点以上の選手で最も高い。頭6、右足6、左足3とどこからでも狙えるのも魅力だ。
8月以降もゴールを量産し、直近9試合で10得点と1試合平均は1点を超えている。過去に大卒の得点王は4人。この勢いのまま、残り6試合でトップに立ち、逆転で19年の仲川輝人(当時横浜、現FC東京)の5年目を上回る大卒選手最速となる得点王を狙う。
≪J2千葉。小森も直近7戦12発≫J2でも同じ大卒2年目の千葉FW小森飛絢(ひいろ、24、写真)が、飛ぶ鳥を落とす勢いでゴールを重ねている。8月25日仙台戦以降は3戦連続2得点にハットトリックも達成するなど直近7戦12発の荒稼ぎで、個人トップを独走する今季22得点。この間チームは6勝1敗で、8位からJ1昇格プレーオフ圏内の4位まで急浮上する原動力となった。
新潟医療福祉大では北信越大学リーグで3年連続得点王、4年時にインカレ決勝で山田の桐蔭横浜大に敗れ全国準V。新人の昨季はチーム最多13得点でJ2ベストイレブンに輝き、今季も順調に数字を伸ばした。チーム悲願のJ1昇格へ、飛躍する背番号10がヒーローになれるか。
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