新潟・松橋監督 クラブ初戴冠まであと1勝「魅せることと勝つこと。両方求めたい」11・2ルヴァン杯決勝

2024年10月28日 04:00

サッカー

新潟・松橋監督 クラブ初戴冠まであと1勝「魅せることと勝つこと。両方求めたい」11・2ルヴァン杯決勝
タイトル獲得へ向け準備に余念がない松橋監督 Photo By スポニチ
 J1新潟は27日、聖籠町のアルビレッジで、11月2日のルヴァン杯決勝の名古屋戦に向けてゲーム形式の練習などで汗を流した。クラブ初のタイトルを目指し、松橋力蔵監督(56)は大舞台で選手たちが生き生きとプレーする姿を見てもらおうと、準備を進めている。
 クリスマスや遠足が待ち切れない小学生のように、松橋監督はタイトルを懸けた一戦を心待ちにしている。

 「もちろんワクワクしかない。なんでまだこんなに時間があるんだって感じですよ。早く来てほしい」

 リーグ戦は6試合未勝利で16位と残留争いに巻き込まれている。状況を理解しつつも、目の前の一戦に集中するスタンスは変わらない。「今あるものをしっかり見て、いい結果を勝ち得るために、いい準備をする」と一丸でたどり着いた大舞台に集中している。

 横浜のコーチとして18年にルヴァン杯決勝を経験。横浜ユースを率いていた時にも、全国大会の決勝を何度も味わっている。大一番では選手のメンタル面がポイントの一つとなるが「気持ちをリラックスさせる上でも楽しむことが大事」という。

 プレー面でも同じだ。ピッチ上の選手の判断を大事にするチームにおいて、プレーを縛るつもりは毛頭ない。「これをやらなくてはいけないとか、相手の良さが出るからやってはダメとか、やってはいけないことは先に言ってはいけないのかなと。それがチームのスタイルとして有効に働くチームもあると思うけれど、ウチはそうじゃない。彼らが生き生きとサッカーをしている姿を皆さんに見てほしい」。

 聖地・国立での決勝は「魅せることと勝つこと。両方を求めたい」と強調。新潟といえば、高いボール支配率で相手守備を崩す攻撃が大きな特長だ。一方で勝つためには「スタイルは度外視とは言わない。でもどこかではそういう(スタイルとは違う)瞬間はある」と、局面に応じた対応力の重要性を挙げる。

 タイトル獲得で得られるチームとしての自信、クラブとしての格などは「後から付いてくるもの」。先を考えず、次の1勝だけを見据えている。「熱い声援を頂けると思うので、そこに一緒に乗っかって調子に乗って行きたい。当日のお楽しみですね」。万全の状態で初の栄冠に挑む。(西巻 賢介)

おすすめテーマ

サッカーの2024年10月28日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム