「幸福の科学」今後どうなる…相続争いの可能性も 大川氏長男・宏洋氏が指摘
2023年03月03日 05:25
社会
雑誌「宗教問題」編集長の小川寛大氏も存続の難しさを指摘する。「これまで信者は教義の内容よりも“尊敬する大川氏の言葉だから”ということで信仰していた。今後は創始者に対するような信仰は見られなくなる。教団としては衰退していくのではないか」と分析した。
教団はオウム真理教、法の華三法行など多くの新興宗教が誕生した1970~80年代に創設。これらは「新新宗教」などと分類されることもある。小川氏は「幸福の科学は新新宗教の中で、現在まである程度の規模でやってきている。内容が良かったのか、やり方がうまかったのか。残った理由については今後、考察されていくでしょう」とした。
一方、宗教問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏は、大川氏を「いわゆるトリックスター的な存在」とする。「霊言」として亡くなった有名人の言葉を公表するなどの手法を用いており「教団は今後も“大川氏の霊言”などと出版物に利用して、存続する道をとるのではないか」と推測した。