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GW期待膨らむ1・7キロのマダイ 水温上昇で乗っ込み期に突入も 新潟県・直江津沖

2024年04月27日 04:30

社会

GW期待膨らむ1・7キロのマダイ 水温上昇で乗っ込み期に突入も 新潟県・直江津沖
金谷さんが仕留めた1・7キロのマダイ。キレイな魚体にホレボレ           Photo By スポニチ
 【釣り新鮮便】ゴールデンウイークが間近に迫り、新潟県直江津沖のマダイに熱視線が送られている。桜前線の北上の後を追い、乗っ込み前の荒食い前線も北上しているからだ。“百魚の王”のご機嫌は?直江津沖へ向かった。(バリバスフィールドスタッフ・後藤 賢治)

 乗り込んだ謙信丸は午前5時に出船、約20分で直江津沖のポイントに到着した。

 かじを握る兼玉武雄船長から「はい、どうぞ。タナは水面から40メートル」の合図で仕掛けを投入する。「3日前から水温が下がり、潮の動きも緩くて苦戦が続いています。潮が動いた時がチャンスです。頑張ってください」と釣り客にエールを送る。

 擦れに強いバリバス「船PE8」3号をリールに300メートル巻き、えびすや釣具店オリジナル仕掛け(ハリ10号、ハリスは7号+5号テーパー12メートル)をセット。1投目から大ドモを陣取っていた長野市の荒木清さん(43)の竿が曲がり、姿を現したのは丸々太った27センチのイサキ。「日本海でイサキが釣れるんだ」と筆者が驚いていると、荒木さんは「2~3年前くらいから釣れるようになりました」と教えてくれた。

 イサキ以外にもハナダイが上がるようになったと思ったら、今度は餌取りの猛攻撃に見舞われた。餌取りをかわしながら時合を待っていると、釣友の埼玉県入間市・吉田稔さん(67)にヒット。本命とはひと味違う少し弱めの引き。上がってきたのは良型のハナダイだった。続けて富山県砺波市の田中正春さん(70)と、新潟県南魚沼市の大平恵一さんが同時にヒット。釣れたのはどちらも1キロ級のクロソイで「おいしそうなクロソイが釣れました」と大平さんはうれしそう。その後、吉田さんは良型の沖メバルを追加していた。

 「残り30分で納竿になります」と無情のアナウンス。時期尚早だったかと気分は諦めモードに突入した途端、兼玉船長の「食った!ミヨシ」という大きな声が響いた。見ると右舷ミヨシにいた同県上越市の金谷義昭さん(64)の竿が満月状態に。うらやましさ半分、やっかみ半分で「よっちゃん、大きい?」と尋ねると「食べ頃サイズ」とニンマリ。上がってきたのは1・7キロの桜色に輝くキレイな魚体。状況が悪い中でもヒットさせるとは、さすがマダイ名人。脱帽だ。

 兼玉船長の父・文明船長は「水温が15度に上昇すれば、乗っ込みが始まりますよ」とオデコの筆者を慰めてくれた。水温は上昇しており一気に乗っ込み期に突入する可能性もあり。ゴールデンウイークは狙い目だ!

 ≪サッパリした中にコクある「マダイとタラの芽のソテー」≫
 金谷さんから頂いた貴重なマダイを、おいしく食べよう。埼玉県入間市にある「居酒屋ふくろう」の大将・小松貴行さんに調理をお願いした。オススメは「マダイとタラの芽のソテー」。(1)魚を三枚におろし身を5~7センチ大にカットし塩、コショウを振り、小麦粉をまぶす(2)バター、オリーブオイルでタラの芽と(1)をソテーする。少量のしょう油、酒、みりんをお好みで加える(3)皿に盛り付けてその上にレモン汁を搾れば完成。試食してくれた客は「サッパリとした中にコクがあり、旬のタラの芽の香りが絶妙。マダイは品格のある味に仕上がっている」と好評価。次こそは筆者が釣った魚を振る舞いたいところだ。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、直江津・えびすや釣具店=(電)025(543)8316。受け付けは店舗に午前4時まで。出船は同5時。乗合料金は1万1000円。要予約。

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