フィッシングニュース
春来た!?マルイカ!!46匹 今年は当たり年!?各所でヒット 神奈川県葉山鐙摺・たいぞう丸
2024年02月23日 04:30
社会
ポイントの亀城根へは航程15分、既に十数隻のイカ船が集まっていた。
100メートル前後の深場ながら当たり頻繁。胴の間の女性アングラーが第1投で2匹掛けしたのを契機に、各所で次々と本命が顔を出す。15~20センチのデキ(当歳魚)が主流だが、時折25~30センチの良型も顔を出す。
お隣でも一荷。横浜市の青木薫さん(56=会社員)だ。「今季の様子見です。アマダイ、タチウオ…いろいろ狙いますが、繊細な当たりで釣るマルイカは格別」と絶賛。
「110メートル。底から4メートルほどに濃い反応!」(船長)
反応が薄らぐと船は群れを求めて即移動。渋ると再び走るなど動きが早い。
電動リールに頼りたい深場だが、この日は10人中7人が手巻きの小型両軸を使用。中でも途切れなく数を伸ばしていたのが、横浜市の草野洋一さん(43=マッサージ業)だった。
「常にたたいて誘う釣り。軽いリールは操作が楽、当たりも取りやすいので」と、終始ハンドルを高速回転。
ゼロテン釣法でオモリを海底に着けたまま、竿先でたたきを入れてピタリと止める。この時、穂先に出た数ミリの“乗り”や“触り”をつかむ釣り。他に類がない難易度の高さだ。投入ごとにその当たりをキャッチ、女性同行者と交互に取り込む。単発が多いが、草野さんは2匹、3匹掛けもする勢い。
結果的に46匹で竿頭。
「昼食を取る間も惜しいほど忙しかったです」。次頭は隣で竿を出した岡田愛希さん(38=派遣社員)で32匹。共に毎週釣行する仲だとか。好きな根魚釣りの合間、この繊細な釣りを楽しんでいるとか。
筆者は直結、直ブラで挑んだが、合わせた時に感じる「乗り感」がつかめず大苦戦。後半、ブランコに切り替えて入れ掛かりも…。だが時既に遅し。今季の初マルイカは8匹でストップ。しかし、7センチの長ヅノを交えたことで30センチ近い良型を3匹ゲットできた。やわらかく甘い刺し身。「次こそ絶対にツ抜け(10匹)」――リベンジ心に拍車がかかった。
≪30匹超え達成≫トップに16匹及ばず30匹で3番手。貸し竿からスタートして3年目、徐々に腕を上げているのは東京都杉並区の山本太郎さん(41=医療業)だ。ゼロテン釣法を覚えると、その面白さにハマり月2、3回ペースで楽しんでいる。「釣季は夏まで。目標は30匹超え」と話した山本さんだがこの日、見事に達成。にこやかにVサイン。
▼山本真一郎船長 今季は広範囲に群れがいます。中でも濃い反応を狙い撃ち。着底直後に当たりが集中します。当たりが分からない人は、引っかけるつもりで空合わせするのも手です。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葉山鐙摺・たいぞう丸=(電)046(875)1932。集合は午前6時、乗合料金1万円。アマダイ乗合も出船中。