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冬のタチウオ ガマンガマンで良型16匹 餌で狙う“ツンデレさん”に大ハマリ
2024年02月20日 04:30
社会
航程40分でポイントに到着。指示ダナは海面から41メートル。私の経験上、タチウオは指示ダナから5~10メートル上まで誘うのだが、今回は勝手が少し異なる。指示ダナで仕掛けをストップさせ、10~15秒待って反応なければ竿を優しくあおり誘いを入れる。タチウオが餌を突っついているのを感じてもガマン、ガマン。食い込んだところで、合わせるという釣り方。これは、苦手意識のある泳がせ釣りに似てる…急にタチウオがちゃんと釣れるか心配になってきた。
気持ちを切り替えての1投目。指示ダナの41メートルジャストで餌を止めると数秒後にツン、ツンと当たりがきた。いつ合わせる?いつ合わせる?不安で心拍数は急上昇。もたもたしていたら反応がなくなり、餌がキレイに取られていました。そんな様子を見ていた金子船長が「合わせのタイミングが分からなくなったら、10秒後くらいにとりあえず合わせた方がいい」とアドバイスしてくれた。
すぐさまサバの切り身をハリに刺して再投入。するとまた同じタナでツン、ツンと当たりがきたので、合わせのタイミングを慎重に見計らっていると、今回はギュン、ギュンと竿が引き込まれた。向こう合わせ気味は分かりやすい。当たりの出方は個体差があるみたい。他にも巻き上げ途中でスっと竿が軽くなって、バレたと思って巻き上げてくると、再びググンッと引き出すヤツもいたり。ツンデレ的な感覚はオンナ心もくすぐります。
海面に姿を見せた1匹を抜き上げると、指幅5本分(F5)弱の良型。餌を丸のみされたが、宿特製仕掛けの12号のナイロンハリスのおかげで無事に1匹目をゲットしました。
その後は途中でバレてしまったり、何度もハリがのまれたりしたけど、数匹釣るうちにコツをつかみタチウオ釣りが楽しく感じるように。上アゴにハリがしっかりかかっているのを見た時は、心の中でガッツポーズしちゃいました。
タチウオ経験は多い方でしたが、良型ばかりは初めて。しかも16匹。寒さもぶっ飛びました。普段はシーバス船を操船する金子船長はダントツの29匹で竿頭。専門外の魚種でしたよね。恐れ入りました。
◇石坂 衣里(いしざか・えり)1979年(昭54)生まれ、群馬県出身。釣り糸「サンヨーナイロン」アンバサダーとして活動。ヘラやトラウトの淡水のほか、沖釣りへも通い詰める。
◇当日のタックル 竿=「サーベルマスター」テンビンM165、リール=「プレイズ」400(以上、シマノ)、幹糸=フロロ4号2.5メートル、先糸=ナイロン12号15センチ、ハリ=オーナーばり「サーベルフックX1/0」(以上、中山丸推奨仕掛け)
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、川崎・中山丸=(電)044(233)2648。出船時間は午前6時45分、乗合料金は餌・氷付き1万1000円。テンヤ使用は不可。ほかにマアジ船出船中。