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土砂降りも笑顔!!アマダイの楽園 おとぼけ顔の高級魚が続々

2024年03月25日 04:30

社会

土砂降りも笑顔!!アマダイの楽園 おとぼけ顔の高級魚が続々
見事な誘いでアマダイを“仕入れ”た渡部さん Photo By スポニチ
 【博覧釣記】神奈川県真鶴・国敏丸といえば、中深場のキンメダイ五目やマダイ、夏はキハダ釣りで知られるが、今回はリクエストに応えアマダイ狙いへ。真鶴は地形や潮流、餌に恵まれた魚と釣り人のパラダイス。おとぼけ顔で愛らしい“アマちゃん”を求めて出船だ。(国友 博文)

 「アマダイ釣りは正確なタナ取りと、誘いが決め手ですね」とアドバイスするのは国敏丸の露木国敏船長=写真。独特な強い引きにハマるファンも多いだけでなく、食味は最高。釣り人にとっては“一挙両得”的なターゲットだ。

 竿は2メートル前後、軽くて感度抜群な先調子のゲームロッドがオススメ。そして小型電動リールがあれば、手返しよく狙えて数が伸ばせること間違いなし。片天ビンに80号のオモリをぶら下げ、ハリスは3~4号2メートルに2本バリスタイル。道具も仕掛けもシンプルなのに、高級魚が手に入るなんて夢のよう。簡単なので自作の仕掛けでも狙えるようになれば、ステップアップできるし、お財布にも優しい。

 餌のオキアミを丁寧に尾から真っすぐ刺したら「始めましょう」と開始の合図。水深は70メートルから。オモリが着底したら、素早く糸フケを巻き取り“餌はここですよ”とアピールするため、オモリで海底を4、5回叩く。砂地や泥地に潜む、好奇心旺盛なアマダイを狙い0・5~1メートル仕掛けを上げて当たりを待つ。「クン」とゲームロッドに返事がきた。ゆっくり聞き上げれば「ギュ~ン、ゴン、ゴン」ときました。竿が何度も締め込まれ、本命が顔を出した。

 それでも当たりがなければ、竿をゆっくり頭上に上げて餌をアピール。ユラユラと餌を落とし込んでいた東京都調布市の渡部美花さん(44=飲食店経営)の餌にパクリと飛び付いた。「自分の誘いで食わせたこの瞬間がたまりません!」と満面の笑み。渡部さんはJR三鷹駅近くにある小料理店「花の季」を経営。定休日になると海に出る渡部さんの“釣果”を目当てに来店するファンも多い。アマダイは「昆布締め」がいいそう。「当たりがなかったら、仕掛けと餌を確認してください」と力を込める。

 神奈川県平塚市の常連、鈴木勝さん(56=会社員)は、前当たりから一気に竿がお辞儀した。スリル満点の引きを楽しむと、楽々30センチオーバーのグッドサイズをゲットした。天気予報通り土砂降りの雨に打たれたが、アマダイの釣果に心は晴れ晴れ。時合いを感じると、トモでは“アマちゃん”の一荷に船内は大盛り上がり。

 負けじと強烈な引きがきて巻き上げると、良型ホウボウの一荷が上がってきた。アマダイ五目はイトヨリ、オニカサゴ、カイワリ、ホウボウなどおいしい高級魚ぞろいなのがうれしい。クーラーボックスの中は色鮮やか。これも人気の理由だろう。真鶴沖は魚の宝庫を実感できる。


 ≪マダイ竿で連発≫ 鈴木さんはマダイ竿を使用。仕掛けも長く、大型に備えてクッションゴムも付けている。当たりがなければタナを取り直し、誘いを入れて当たりを出す。「潮流や魚の活性次第でハリスにガン玉を打つのも効果的」なのだそう。鈴木さんの仕掛けは捨て糸50センチを付けた胴突スタイル。一定のタナをキープできるので理にかなった釣法。良型を連発しあっぱれの釣果だった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、真鶴・国敏丸=(電)0465(68)2800。集合時間は午前5時半、乗船料金は氷・餌付き1万500円。レンタルロッドは要相談。

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