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北風&雪の先に幸福ショウサイフグ “ホット”しました船長の優しさ 浦安・吉久

2024年03月01日 04:30

社会

北風&雪の先に幸福ショウサイフグ “ホット”しました船長の優しさ 浦安・吉久
極寒の中、良型のショウサイフグをゲットし大満足 Photo By スポニチ
 【富士村彩花のあやかりフィッシング】モデルで釣りガールの富士村彩花が東京湾のショウサイフグに挑戦した。食味に誘われて千葉県浦安・吉久から出船したのだが、この時季ならではの“敵”が現れて…。さて、釣果はいかに。

 もうすぐ春が来るのかな?そんな雰囲気もあった東京ですが、ここにきて怒濤(どとう)のシケ続き。この日も天候はかなり悪く、強い北風に雨&雪という修行のような一日に。風が1メートル強くなるごとに、体感気温は1度下がるといわれているから、海上の体感はもはや氷点下。同じ船に乗っていた初心者グループも、あまりの寒さに早々にキャビンに引きこもってしまいましたが、私は取材だからそういうわけにはいかない。

 自作のチラシ仕掛けになんとか餌をつけ、キャストしながら少しずつ探っていく。スッと上げて、スーッと静かに下ろす。しばらく繰り返していると、モニョモニョッと穂先に違和感が伝わった。風によるものか、はたまたフグによるものか、もはや判断がつかないような震えの当たり。きゅっと合わせてみれば、竿が弓形にしなった。

 ブンブン暴れながら上がってきたショウサイフグ、またその型のいいこと。1匹目、2匹目と次々に良型をゲット。幸先のいいスタートと思われました。しかし、手首に貼った使い捨てカイロが予想以上の寒さで全く温まらず、次第に手の感覚がなくなる。竿先だけでなく、私自身もゼロテンション。ついには指が曲がらなくなってしまい、餌のアカエビの殻すらむけない。ヤバい。指がちぎれそうだ。

 そんな私の様子に気がついた吉久・大沢正幸船長が、なんとお湯をバケツに入れて持ってきてくれました。や、優しいー(涙)。お湯に指を浸すと、じんわり。よし、これならなんとか動きそうな感じ。渾身(こんしん)の力を振り絞って餌をバッス、バッスと切り落とし、なんとか諦めずに最後まで釣りを続けることができました。皆さんも寒い日に釣りに行く時は、100%、いや150%くらいの準備をして行きましょうね。

 予想外の寒さで数は伸びなかったけれど、重量感たっぷりのフグが良いお土産に。テッチリ、テッサ、漬け、カラ揚げ…さて、どうやって食べようかなぁ。

 釣果13匹と独り勝ちだったのが、千葉県市川市の門脇正剛さん。極寒の釣りで何人もリタイアが出る中、最後まで集中して竿を振り続ける姿が印象的だった。聞けば門脇さんはフグ歴7年のベテラン、それもこの7年間ずっとフグ一筋なんだそう。今日はどんな誘いが良かったか尋ねると「トラフグも交じったし大きめに誘ったのが良かったね。あれで5、6連チャンできました」とニッコリ。なるほど、名人。勉強になりました。

 吉久ではきょう1日から今シーズンのトラフグ祭りがスタート。フグ船を担当している大沢船長は、たとえ残りの釣り時間が30分を切っていても最後の最後まで諦めずにポイントを探して走ってくれる釣り人思いのアツイ船長です。年イチの運試しともいわれるトラフグ釣り。ぜひトライしてください。

 ◇富士村 彩花(ふじむら・あやか)1988年(昭63)生まれ、北海道出身。慶大環境情報学部卒。モデルとして活躍中。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、浦安・吉久=(電)047(351)2983。フグ船の出船時間は午前7時、乗合料金は要問い合わせ。タチウオ船、マアジ船他出船中。

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