フィッシングニュース
マハタ釣れ過ぎちゃった 常連も初挑戦も笑い止まらない
2024年02月26日 04:30
社会
仕掛けはオモリ80号、ハリス8号を1~1・5メートル、ハリは深海バリ16号の1本バリ、捨て糸1メートル前後といたってシンプル。吉野船長の息子・達哉船長オリジナル仕掛けは実績が高く大人気だ。
元気なイワシに素早くハリを打つと「(水深)30メートルです。海底から3~4メートル上を狙ってください」と開始の合図。オモリとイワシを優しく海に投入する。
オモリが着底したら素早くタナを切ること。モタモタしてると根掛かりの洗礼を受けるので注意が必要だ。すると開始早々、筆者の竿に当たりがきた。小型ながら本命をゲットで幸先よし。横浜市の大石利明さん(51=会社員)のゲーム用ロッドが大きく弧を描いた。これは大きそうだ。“熱い”やりとりの末、ボコッと顔を出したのは本命。2キロオーバーを手にした大石さんは「船長の指示ダナで一気に入りました。水炊きにするのが楽しみです」とガッツポーズ。この1匹で、船内にスイッチが入った。
早合わせやビックリ合わせはバラシのもと。「確実に掛けるには、強い当たりを3回ガマンすることです」と達哉船長。右舷では千葉市の高橋晋さん(52=自営業)にヒット。昨年末に4・44キロの大型マハタ、1年前には7キロの大判ヒラメも釣り上げている常連さん。慣れた竿さばきで本命を上げると、その後は三連チャンと釣りまくる。取材をしていた筆者を見つけた吉野船長からは「デッカイの釣って帰んなよ」。
自席に戻り餌のイワシに念を送るといきなりドッカーンで、玉網に収まった2キロ級に船長もニッコリ。初挑戦でレンタルタックルの人も本命4匹を釣り上げ、好調のままタイムアップ。超高級魚がこんなに釣れていいのだろうか。マハハハハタ~と笑いが止まらなくなっちゃった。
≪父子船長にお任せ≫ マハタ五目のパイオニアである吉野船長は生態を知りつくしており、マニアックでハードルが高そうなマハタも安心して乗船できる。貸し道具も最新式の物が用意されており、ビギナーでも心配ご無用。息子の達哉船長も優しく指導してくれる。2人の人柄にほれたファンで船内はいつも大盛況。
▼釣り方のポイント 船は35メートル、時には40メートルと、海底起伏の激しいポイントを流す。竿は手に持ち、当たりがなければオモリを落としてタナを取り直すのが大切。根掛かり対策となるばかりか、何よりも餌のイワシに動きを与えて誘いになる。目安は1分に1回のタナの取り直し。絶好調の高橋さんは、誰よりもまめにタナを取り直していた。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝浦松部港・信照丸=(電)0470(73)3483。集合時間は午前5時半、乗合料金は餌のイワシ20匹、氷付きで1万4000円。