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寒サバまだ熱い 多点掛け続々!竿頭は70匹超!! 今月いっぱい楽しめそう 勝浦川津港・基吉丸
2024年03月07日 04:30
社会
200号のオモリが底に届く前に当たりが来た。「宙層にはゴマサバ、底の方にはマサバがいます。いい反応が出ていますよ」と渡辺船長が言う通り、船内の各所で電動リールがうなりを上げ始めた。
右舷トモの東京都江戸川区、神谷伸幸さん(59=建設業)が上げたのは40センチ級。
「今季は2回目のサバ釣りです。味噌煮や塩焼きで食べて、残った分はキンメダイ釣りの餌で使います」と話した。
誰が名前を付けたのか、丸々と太った寒サバは「豚サバ」とも呼ばれている。そんなサイズの食いは途切れることはない。
10本バリで狙っていた千葉県船橋市の佐藤隆さん(61=自営業)は追い食いを待って多点掛け狙い。
「釣れたサバはさばいて一夜干しにし、真空パックで冷凍保存します。1年間は晩酌のつまみになりますよ」
フードロスをいかに少なくするか、も釣り人の課題。後半はマサバのみをキープしてゴマサバはリリースする人も。限りある魚資源を思いやることもSDGs(エス・ディー・ジーズ)を掲げる社会では必要だ。
圧巻の手返しで竿頭になったのは右舷ミヨシの千葉県八千代市、鵜沢孝樹さん(53=運送業)だった。10本バリの8点掛けもあり、取り込んだサバはハリ外しをし、甲板で暴れるに任せて仕掛けを投入。底にオモリが着底する時間にオケへと入れるという、まるで専業漁師のような技を駆使。「追い食いのコツ?ただ待っているだけですよ」と謙遜するが70匹超を釣ってみせた。
基吉丸は3月いっぱい、寒サバ釣りで出船する予定だ。
≪後半はヤリイカ≫11時の納竿まで後半の1時間半はヤリイカ釣りに。水深は180メートル前後。良型を釣り上げたのは埼玉県入間市の中島秋徳(あきとく)さん(49=自営業)。「マサバのみをクーラーに入れました」。そののちに待ってましたのお土産だった。渡辺船長によると「イカもだんだん型が大きくなってきました」とのこと。これからは“豚”とパラソル2本立てで楽しめそうだ。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝浦川津港・基吉丸=(電)0470(73)3521。出船は午前5時。乗合料金1万1000円。