フィッシングニュース
春呼ぶ45センチ・ヘラブナ バイブレーションプラグで「ブルン」 遠い2匹目もライブスコープには群れ
2024年03月24日 04:30
社会
ランチ後は大石周辺に行きました。この辺りは筆者がヘラブナ釣りをするエリアです。もうそろそろ乗っ込みも始まるので、群れはいないかとチェックしたいと思いましたが、泥の影響で1.5メートルぐらいの水深でも湖底が見えませんでした。しかしライブスコープには魚が写っています。
ヘラブナの群れであろう魚影の周りにポツポツ写っているのがコイなのか、デカバスなのか分かりませんでしたが、とりあえず投げてみようということになり、バイブレーションプラグのTN50トリゴンをキャストしました。すると数投で「ブルン」と鈍い当たりがあり、ヌメヌメッと上がってきたのはバスではなく、ヘラブナでした。サイズは45センチ。ヘラ竿で釣ったら立派なサイズです。
終了時間がどんどん迫ってきているので、朝魚影が確認できた場所周辺で粘ることにしました。ここで勇樹は考え方を変え、ライトタックルによるダウンショットリグで水中に沈んでいる岩周りを攻めました。筆者はフローティングワカサギミノーを浮かせることに。すると数分後、勇樹がロッドを立てました。「掛かったのか?」と聞くと「当たったように感じた」と勇樹。ロッドは曲がっているものの強い引き込みはなさそうでしたが、水中に突き刺さっているラインの先を見ると大きな物体がいました。50センチを優に超えているバスでした。それが水面に出ると同時に強烈に暴れ始めました。2度続けてジャンプ、エラ洗いをした時、勇樹はロッドティップを下げ、バスを水面に出さないようにしました。
攻防は1分弱。キャプテンがネットを差し出し、もう入ったかと思われたその時、バチンと魚体が枠に触れた瞬間にロッドの張りがなくなりました。魚がゆっくりと濁り水の中に消えていくのが見えただけに悔しさ以上の感情が高まりました。
魚はたくさんいるのに食いつかない状況で2匹目のヒットはあるはずもなく、春まだ遠い河口湖の釣りを終了しました。(東京海洋大学元客員教授)