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夢のシーズン到来!三重県志摩沖でビンチョウマグロ祭りや~ ジギングで良型15キロサイズ連発 

2024年02月21日 05:30

社会

夢のシーズン到来!三重県志摩沖でビンチョウマグロ祭りや~ ジギングで良型15キロサイズ連発 
釣友の長岩さんが釣り上げた15キロサイズのビンチョウマグロ Photo By 提供写真
 「ルアーでマグロを釣る」釣り人なら一度はあこがれる夢のシーズンがやってきた。現在、三重県・志摩沖では、ビンチョウマグロ(トンボマグロ)をジギングで狙う「トンジギ」でにぎわっている。20キロオーバーとのビッグファイトに加え、大きな群れが入れば、連鎖が始まり数釣りも楽しめる状況だ。そんな夢いっぱいのターゲットを求めて、2月上旬の早朝より志摩市大王崎から釣友のボートで出船した。 (魚魚クラブ・橋本 広基)

 ポイントまでは1時間程度。実績の高い水深600メートル以上のエリアから釣りをスタートする。風と潮流に任せてボートを流し、メタルジグは350グラムを選択。釣り方は、底を取ることはせず10メートルピッチで色分けされたラインカラーを見ながら、マグロの回遊率が高い水深100メートル前後の層を探っていく。

 誘い方のアクションは、メタルジグをテンポよく左右に跳ね上げるワンピッチジャークが基本。この釣りは、陸上競技でいえば、一気の馬力ではなく、マラソンのようにペースを守り、いかにマグロの回遊を信じて誘い続けることができるかが釣果のカギとなる。

 だが、この日はなかなかマグロからの反応が得られず4時間が経過。船上では、ややあきらめムードが流れ始めた中、その時は突然訪れた。

 メタルジグが90メートル付近を通過した直後にガツンッとロッドごとひったくられる衝撃が伝わった。ロッドは大きく曲がり、パワーファイトがスタート。一心不乱にリールを巻き続け、海面まであと少しというところまできて、不運にも針外れ。このチャンスに関しては、悔しい結果となったが、ここから連鎖モードに突入。

 まずは釣友の長岩さんにヒット。ドラグ音が船上に鳴り響き、巻いては出されての、これぞマグロ釣りといった攻防を繰り返す。手に汗握るビッグファイトでキャッチしたのは、15キロクラスの良型サイズ。

 すると、私にも再度チャンス到来。ヒットしたレンジは100メートル前後。アクション中の下から突き上げるような衝撃に対し、瞬発的に大きくロッドをあおり、こん身のフッキングに成功。マグロに主導権を渡すまいと、グイグイとラインを巻き取っていく。そして、先ほどのバラシが頭をよぎる中、海面付近で猛ダッシュを繰り返す個体に対し、竿先を海面に突っ込み、船底でラインをすられないよう細心の注意を払い、慎重なやりとりでキャッチしたのは10キロサイズ。志摩沖のレギュラーサイズではあるがうれしい1匹となった。

 そして、この日の勢いはまだまだ止まらず、乗船者が同じタイミングで1匹を追加し、全員キャッチを達成。こちらも良型の15キロサイズであった。その後、まだまだアタリが続く状況であったが、ビッグファイトで上腕二頭筋もそろそろ限界ということで午後1時過ぎに納竿。心地よい疲れの中帰港となった。

 今後の展開としては、例年3月から春先は大きな群れが入ることが多く、まだまだ期待できる状況が予想される。ロマンあふれるトンジギはこれからが大チャンスだ。

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