米北東部の各州で14日に降り始めた雪は15日も止まず、マサチューセッツ州ボストンの北西80キロに位置しているニューハンプシャー州ピーターバラでは89センチの積雪となった。AP通信の取材に応えた地元出身のジョフ・セトルズさんは「雪また雪…。70年代後半にブリザード(暴風雪)は何回か経験しているが、これは私にとって人生最大の積雪だよ」とコメント。ピーターバラから南東に24キロ離れたマサチューセッツ州アシュビーでも少なくとも60センチの積雪となっており、バスケットボールの殿堂があることで知られている同州スプリングフィールド郊外のウィンザーでは主要道路が人の膝まで埋まるほどの雪で覆われたために交通網が各所で寸断された。
また雪の重みで牛舎やスポーツ施設の屋根が崩壊する事例も続出。米北東部一帯では15日午前の段階で18万5000世帯が停電となっており、14日以降で2100便の航空機が運航を取りやめている。
なお16日以降に天候は回復する見込み。カナダと国境を接しているメイン州ブリッジトンのスキー場では3月中旬にもかかわらずゲレンデは豊富な雪で覆われ“白銀の世界”となっている。