関西万博 個別空調OK 「省エネルギー」万博の理念との矛盾も

2024年02月25日 05:30

社会

 2025年大阪・関西万博に自前建設のパビリオン「タイプA」で参加する国に対し、日本国際博覧会協会(万博協会)が、館内の空調を個別に設ける例外を認めたことが分かった。
 協会は冷水を使った会場全体の集中管理を想定していたが、専用設備を扱う業者不足に直面。複数の国で確保が難航している。個別空調が増えれば電力供給量が増え、追加の費用負担が生じる。「省エネルギー」を掲げる万博の理念との矛盾を指摘する声が上がるのは必至だ。

 タイプAを当初希望していた60カ国(56施設)のうち、建設業者が決まったのは22日時点で36カ国止まり。協会関係者によると、新型コロナウイルス感染が落ち着いた後の建設ラッシュで、業者確保が難しくなっているという。

 万博で導入するのは「地域冷房システム」。大規模ビルで利用される仕組みで、ガスや電気で冷水を製造、地下の導管で各パビリオンに送る。一括管理でエネルギー消費を効率化できるはずだった。

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