相次ぐ飛び降り事例 指摘される「1D―LSD」の危険性

2024年04月16日 05:30

社会

 薬物が関係するとみられる転落死が昨年から相次ぎ、中でも合成麻薬「LSD」に似た成分を含み、法規制されていない「1D―LSD」の危険性が指摘されている。
 摂取した人の異常行動が続発しており、昨年8月には東京都町田市で16歳の男子高校生が摂取後、意味不明な言動を繰り返し、通行人に暴力を振るうなどして逮捕された。

 今年1月には西日本の大学に通う20代男性が摂取後に飛び降りて死亡。2月にはやはり22歳の女性が摂取後「新しい自分になる」など意味不明な言葉を発し、東京都新宿区のマンションの8階から飛び降りて死亡した。

 今年2月、厚生労働省は「1D―LSD」を含む6製品の製造、販売などの禁止を新たに発表している。

 法で規制されない「危険ドラッグ」は2014年に社会問題化。これらが原因とみられる死者が前年比10倍超の112人となり、規制や取り締まりが強化された。規制と取り締まりはいたちごっこの状態が続いている。

おすすめテーマ

2024年04月16日のニュース

【楽天】オススメアイテム