ゴールデンウイークの予算は横ばい 物価高&円安が消費マインド冷やす
2024年04月23日 17:08
社会
消費活動の足かせとなっているのは物価高と円安。物価高と円安が「かなり影響する」が16.8%、「やや影響する」が46.6%で合計63.4%。「全く影響しない」の36.6%を大きく上回った。
財務省の調査によると今年度に入り、全国の大企業の81.1%(前年度77.9%)、中堅・中小企業の63.1%(54.3%)が基本給を底上げするベースアップ(ベア)を実施した。しかし、その一方で、厚生労働省が23日に発表した2月の毎月勤労統計調査(従業員5人以上)の確報値によると物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比1.8%減となり、実質賃金は23カ月連続でマイナスとなった。
この数字はデータが比較可能な1991年以降では、リーマン・ショックによる景気低迷期(2007年9月~2009年7月)と並ぶ過去最長。物価上昇に賃金の伸びが追いつかない状況が依然として続き、消費マインドを冷やしている。
今回のインテージの調査でも今年4月以降かその前後で収入が「増える」と回答した人は16.9%。「変わらない」が69.6%、「減る」が13.5%と約83%が実質賃金減にみる物価高騰のあおりを受ける結果となった。
ゴールデンウイークの過ごし方(複数回答可)については「自宅で過ごす」が34.1%で最も多く、これに「外食に行く」の20.5%、「ショッピングに行く」が16.7%で続いた。「国内旅行」は前年比1.2ポイント増の15.6%、「海外旅行」は前年比0.2ポイント増の1%と巣ごもり傾向は変わらず続いている。
調査は今年3月27日から6日間、全国の15~79歳の男女を対象に実施した。