いなば食品、マイナビに謝罪 流出した社内メールの内容は「ひとえに弊社の事実誤認だった」

2024年06月04日 09:19

社会

 食品メーカー「いなば食品株式会社」(静岡・静岡市)は3日、公式サイトを通じ、「週刊文春」による報道について声明を発表。報道に上がっていた「株式会社マイナビ」に、「事実誤認だった」として謝罪した。「マイナビ」も公式サイトを通じ、報道内容を否定した。
 今年4月、「いなば食品」を巡り、同社の今春の一般職採用の新入社員19人のうち、少なくとも17人、実に9割が入社を辞退していたと報じられた。一族経営によるパワハラや、事前説明と異なるボロ社宅での共同生活の強制、募集要項に明記された給与額が保証されないことなどが理由。大企業の実態に、連日ネット上では大きな議論を呼んでいた。

 「週刊文春」は続報として、マイナビ側がいなば食品に対し、在籍社員の転職情報サイトへの登録状況を伝えていたなどと報じた。

 報道には、いなば食品社長が転職希望者に対してどう喝するようなメールを送信したとされ、「マイナビから聞いてんだぞ」と記されていたなどと報じられた。

 個人情報管理体制が問われたマイナビは、報道に対し、「当社がいなば食品様に対して、在籍社員の転職情報サイトへの登録状況をお話ししたという事実は一切ございません」と否定する声明を発表。「いなば食品様に対して当該事案に関する事実確認を行っております」とした。

 いなば食品も公式サイトを更新。「この度、一部報道において、株式会社マイナビ様から情報を入手したかのように記載された社内メールが弊社内にて送信されたとの報道がございました。しかしながら、弊社が株式会社マイナビ様から情報を入手した事実はなく、ひとえに弊社の事実誤認であることが判明いたしました」と説明。「株式会社マイナビ様及び社内外の皆様に、ご迷惑とご不快をお掛けいたしましたこと、誠に申し訳なく謹んで心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

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