フランス高速鉄道で破壊行為 TGV3路線放火 大会妨害目的か
2024年07月27日 04:35
社会
パリから北部リール、南西部ボルドー、東部ストラスブールなどを結ぶ3路線で線路沿いの設備に放火され、線路の切り替えなどを行う多くのケーブルが切断されるなどした。南部マルセイユに向かう路線では鉄道員が不審人物を見つけて通報、犯行が防がれた。
26日は多くの人がパリに移動する予定だった。また、夏の休暇の出発時期とも重なり、パリ市内の主要駅は行き場を失った利用客であふれ返った。同国鉄は旅行延期を呼び掛け、約80万人に影響が出る見通し。ウデアカステラ・スポーツ相は地元テレビに「ぞっとする。五輪を標的にすることはフランスを標的にすることと同じだ」と非難した。
また、フランス東部のバーゼル・ミュルーズ空港でも26日、爆破予告があり、旅行客らが一時避難した。安全が確認され空港は間もなく再開された。
開会式警備に警官や憲兵約4万5000人以上を配備し厳戒態勢を敷く一方、地方ではほぼ通常通り。盲点を突かれた形で、当局は態勢見直しを迫られる可能性もありそうだ。